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85年以降にTVで放送された

NHKニューイヤーオペラコンサート

 

76年 84年

 

96年ニューイヤーオペラコンサート

プッチーニ 「トスカ」より 「星は光りぬ」 市原 多朗
  「蝶々夫人」より 「ある晴れた日に」 佐藤しのぶ
レオンカヴァッロ 「フェドーラ」より 「愛さずにはいられぬこの思い」 小林 一男
プッチーニ 「ボエーム」より 二重唱「愛らしい乙女よ」 林、市原
グノー 「ロミオとジュリエット」より 「私は夢に生きたい」 出口 正子
トマ 「ミニョン」より 「君よ知るや南の国」 永井 和子
モーツァルト 「フィガロの結婚」より 「ため息をついている間に」
「愛の神よ照覧あれ」
多田羅迪夫
大倉由紀枝

錦織 健、塩田美奈子のステージ with 荘村清志

ビゼー 「カルメン」より 「闘牛士の歌」 牧野 正人
サン・サーンス 「サムソンとデリラ」より 「あなたの声に心は開く」 伊原 直子
レオンカヴァッロ 「パリアッチ」より 「衣装をつけろ」  田口 興輔
ヴェルディ 「トロヴァトーレ」より 第四幕の二重唱
「カステルロールは我が手に戻ったが」
片岡啓子、
直野 資
  「椿姫」より 「ああそは彼の人か〜花から花へ」 チェン・スー
プッチーニ 「トスカ」より 「歌に生き恋に生き」 林 康子

この年は、林、市原の両御大が絶不調!。
「愛らしい乙女よ」は全くの「ぶら下がり合戦」になってしまっており、それに引きずられてか全体に雰囲気の硬い流れになり、錦織、塩田のオペラ教室的ステージがいちばん安心して聴ける。
このテープを保存版にするのは、テープが安くなった最近であればこそ、である。

 

97年ニューイヤーオペラコンサート

オープニング タンホイザー 「大行進曲」  
プッチーニ 「トゥーランドット」より 「誰も寝てはならぬ」 田口 興輔
6大テノールの 「オオソレミオ」 吉田、市原、小林、錦織、 佐野、田口
ロッシーニ 「セヴィリアの理髪師」より 「今の歌声は」 永井 和子
サン・サーンス 「サムソンとデリラ」より 「あなたの声に心は開く」 郡 愛子
ドニゼッティ 「愛の妙薬」より 「人知れぬ涙」 吉田 浩之
プッチーニ 「蝶々夫人」より 「花の二重唱」 しのぶ、永井
ジョルターノ 「アンドレア・シェニエ」より 「国を裏切るもの」 直野 資
カタラーニ 「ワリー」より 「さようなら、故郷の家よ」 緑川 まり
マスカーニ 「友人フリッツ」より 「恋よ、心の美しい光よ」 小林 一男
ヴェルディ 「ファルスタッフ」より 「おい、亭主!」 ジュゼッペ・タディ

ヴェルディ「椿姫」より「乾杯の歌」一同、タディにインタビュー

過去のNYOCの映像 藤原、砂原、山路 他

バーンスタイン 「キャンディード」より 「パリのワルツ」
「着飾って華やかに」
バレエ
塩田美奈子
J.シュトラウス 「ヴェネツィアの一夜」より 「ゴンドラの歌」 錦織 健
ヴェルディ 「ルイザ・ミラー」より 「穏やかな夜には」 佐野 成宏
  「運命の力」より 「神よ平和を与えたまえ」 佐藤しのぶ
  「オテロ」より 「無慈悲な神の命ずるままに」 多田羅迪夫
  「マクベス」より 「ああ、父の手は」 市原 多朗
  「ドン・カルロ」より 「世の空しさを知る神」 林 康子
  「ファルスタッフ」より フィナーレ「すべてこの世は冗談」 タディ、一同

タディが登場し歌い始めると、(セットや衣装はなくとも)そこにはヴェルディとボイトが描いたファルスタッフが出現しているという、80才のタディの至芸が存分に楽しめる。
インタビューで、打ち合わせてあった(であろう)挨拶を、通訳にブロンプターしてもらうところもいかにもタディらしく、ほほえましい感じ。
初出演の若手、緑川と吉田は明暗を分け、吉田はチェンジの音域で不安定な歌唱、調子が悪かったのかもしれないが、根本的なパッサージュのテクニック不足と言うべきであろう。

 

98年ニューイヤーオペラコンサート

オープニング タンホイザー 「大行進曲」  
レハール 「メリー・ウィドー」より 「ヴィリアの歌」 山口 道子
プッチーニ 「トゥーランドット」より 「誰も寝てはならぬ」 福井 敬
ボイト 「メフィストフェレ」より 「これが世間と言うものだ」 稲垣 俊也
グノー 「ファウスト」より 「宝石の歌」 浜田 理恵
チレア 「アルルの女」より 「フェデリコの嘆き」 佐野 成宏
モーツァルト 「フィガロの結婚」より 「愛の神よ照覧あれ」 佐藤しのぶ
  「後宮からの誘拐」より 「二重唱、何と不運な」 塩田、錦織
  「フィガロの結婚」より 「恋とはどんなものかしら」 坂本 朱
        「フィガロの親判明の場」 塩田、郡、松浦 健、福島、 多田羅、稲垣
マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 「ママも知るとおり」 永井 和子
トマ 「ミニヨン」より 「私はティタニア」 釜洞 裕子
ヴェルディ「 仮面舞踏会」より 「おまえこそ心を汚すもの」 福島 明也

特集:藤原義江の思い出

五十嵐喜芳、大谷洌子の思い出話
藤原義江への昭和30年のインタビュー
藤原義江の歌う「冷たい手を」
 
ヴェルディ 「運命の力」より 「神よ平和を与えたまえ」 立野 至美
  「シモン・ボッカネグラ」より 「心に炎が燃える」 市原 多朗
  「リゴレット」より 「四重唱」     釜洞、郡、佐野、直野
  「マクベス」より 「哀れみも誉れも愛も」 多田羅迪夫
プッチーニ 「蝶々夫人」より 「二重唱、恋か気まぐれか」
「愛の二重唱」
アレクセイ・  、直野
レプチンスキー、しのぶ
フィナーレ 「メリーウィドウワルツ」    

:現役を代表する脇役テノール、松浦が重唱のみとはいえ初出演。
同じく初出演組では、稲垣、立野の大物に対し、山口は一寸影が薄かった?。
レプチンスキーは、新国立劇場への出演のため来日中、という事で出演させた様だが、よく言われる「新国立劇場はたいしたことのない外人を使うより、実力のある日本人を起用するべき」という意見の正当性を証明する結果になっている様に思われる。

 

99年ニューイヤーオペラコンサート

オープニング   「夜会は招く」  
J.シュトラウス 「こうもり」より 「お客を呼ぶのは私の趣味で」
「侯爵様、あなたのようなお方は」
「ニ重唱、このしなやかさ」
「ふるさとの調べよ」
西 明美
澤畑 恵美
緑川、近藤 正伸
緑川 まり 
    「春の声」 釜洞 裕子
R.シュトラウス 「バラの騎士」より 「まるで夢のよう」 浜田、坂本
  「アラベラ」より 「ニ重唱」 大倉、福島
J.シュトラウス 「ウィーンかたぎ」より 「二重唱」 天羽、福井

ウィーン特集

「アンネンポルカ」、シュトルツ「ウィーンの音楽、ウィーンのワルツ」
「美しいロスマリン」「ウィーン我が夢のまち」

ライナー・キュッヘルとウィーンリングアンサンブル
鮫島 有美子、ヘルムート・ドイチュ

ヴェルディ 「リゴレット」より 「慕わしい人の名は」 佐藤美枝子
ロッシーニ 「チェネレントラ」より 「涙と苦しみのうちに生まれ」 永井 和子
ヴェルディ 「ナブッコ」より 「ユダヤの神よ」 直野 資
  「アイーダ」より 「勝って帰れ」 立野 至美
  「椿姫」より 「プロヴァンスの海と陸」 福島 明也
  「トロヴァトーレ」より 「炎は燃えて」 郡 愛子
プッチーニ 「トスカ」より 「星は光りぬ」
「歌に生き恋に生き」
佐野 成宏
佐藤しのぶ
フィナーレ 「椿姫」より 「乾杯の歌」  

両シュトラウスの記念年と言うことでの、一部後半の3曲の二重唱は、このコンサートとしては珍しい企画だが、こういうのもたまにはやった方が良い。
休憩時間特集で、鮫島がキュッヘルにインタビューしているのだが、キュッヘルはびっくりする位日本語がぺらぺら、確か奥さんが日本人???。
直野のナブッコはコーラス付のカバレッタまで歌われたもの。
佐野ちゃんは、この曲には一寸芯が不足、という感じがしてしまう。

 

2000年ニューイヤーオペラコンサート

ヘンデル 「リナルド」より 「今、トランペットが勝利の歌を」 米良 美一
ヴェルディ 「アイーダ」より 「神聖なナイル河のほとりで」 緑川、西、福井
稲垣、三浦
  「運命の力」より 「神よ平和を与えたまえ」 佐藤しのぶ
マスカーニ 「カヴァレリア・
ルスティカーナ」より
「ママも知るとおり」 坂本 朱
サン・サーンス 「サムソンとデリラ」より 「あなたの声に心は開く」 永井 和子
ヴェルディ 「マクベス」より 「哀れみも誉れも愛も」 福島 明也
  「ドン・カルロ」より 「我らの胸に友情を」 佐野、堀内
チレア 「アドリアーナ・
ルクヴルール」より
「苦い喜び、甘い責め苦を」 西 明美
レオンカヴァッロ 「パリアッチ」より 「衣装をつけろ」 福井 敬
ベートーベン 「フィデリオ」より 「フィナーレ」    若手ソリスト (表示なし)と合唱
ヴェルディ 「椿姫」より 「第二幕の二重唱」 直野、澤畑

寸劇(お笑い)コーナー
オッフェンバック「ラ・ペリコール」より「酔っ払いの歌」 米良 美一
レハール「ジュディッタ」より「熱きくちづけ」 塩田 美奈子

ドヴォルザーク 「ルサルカ」より 「月に寄せる歌」 浜田 理恵
ヴェルディ 「ルイザ・ミラー」より 「穏やかな夜には」 佐野 成宏
モーツァルト 「魔笛」より 「何という笛の音だ」 錦織 健
プーランク 「ティレシアスの乳房」より 「いいえ、旦那様」 釜洞 裕子
ドニゼッティ 「ルチア」より 「香炉はくゆり」 佐藤美枝子
ショスタコーヴィチ 「ムツェンスク郡の
マクベス夫人」より
「子馬は雌馬のところへ急ぎ」 緑川 まり
ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」より 「イゾルデの愛の死」 小山 由美
プッチーニ 「トスカ」より 「星は光りぬ」 市原 多朗
フィナーレ 「キャンディード」より 「庭を育てよう」  

過剰な演出で評判の悪かった(と思われる)この年のNYOCだったが、しかし、かなり画期的な選曲、歌手の起用がされている。
冒頭、ヘンデルのアリアで輝かしく登場した(はずの)米良が一時の不調と言うには余りにもフォームを崩しているような発声だったり、アイーダのアンサンブルでグェッラ、グェッラ、
リコルダヴィンチトールと歌った後、当然緑川の「勝って帰れ」という期待を佐藤しのぶの
「神よ〜」で思いっきりはずしてくれたり、ドン・カルロの二重唱がカットしすぎで余りにも短かったり、前半には気になる部分が多かった。
しかし、後半に登場した女声陣がこのコンサートの後味を回復してくれた。釜洞、緑川はこのコンサートでは始めて歌われた(であろう)現代的な曲で、現在の日本を代表する実力を見せつけ、浜田、佐藤美枝子も日本を代表する存在になりつつある事を感じさせたと思う。「トリ」に近い所へ抜擢された小山は、健闘しつつもやはりこの絶世の名曲を歌って十分に表現しきれたとは言えなかったと思うが、それよりも西、永井以上におばさんっぽく見える
へアースタイルやメイクが気になった。せっかくの晴れの場だったのに、メイクの担当者に
イエローカード!。

 

2001年ニューイヤーオペラコンサート

特集:オペラアリア人気ベスト10

オープニング ヴェルディ 「アイーダ」より 「凱旋の合唱」
第10位 プッチーニ 「ボエーム」より 「私の名はミミ」 森 麻季
第9位 ビゼー 「カルメン」より 「恋は野の鳥」 坂本 朱
第8位 ヴェルディ 「椿姫」より 「プロヴァンスの海と陸」 直野 資
第7位 プッチーニ 「ジャンニ・スキッキ」より 「私のお父さん」 足立さつき
第6位 ヴェルディ 「椿姫」より 「ああそは彼の人か〜花から花へ」 澤畑 恵美
第5位 プッチーニ 「トゥーランドット」より 「誰も寝てはならぬ」 福井 敬
第4位   「トスカ」より 「歌に生き恋に生き」 浜田 理恵
プッチーニ 「ボエーム」より 「冷たい手を」 中島 康晴
ドニゼッティ 「ルチア」より 「香炉はくゆり」 佐藤美枝子
モーツァルト 「フィガロの結婚」より 「恋とはどんなものかしら」 永井 和子
ビゼー 「カルメン」より 「闘牛士の歌」 堀内 康雄

バレエ「くるみ割人形」より、草刈民代 他

ヴェルディ 「リゴレット」より 「あれかこれか」
「慕わしい人の名は」
錦織 健
釜洞 裕子
第3位 モーツァルト 「魔笛」より 「復讐の心は地獄の様に胸に燃え」 崔 岩光
第2位 プッチーニ 「トスカ」より 「星は光りぬ」 市原 多朗
第1位   「蝶々夫人」より 「ある晴れた日に」 佐藤しのぶ
フィナーレ ヴェルディ 「椿姫」より 「乾杯の歌」

澤畑恵美って、なぜか実力の割に「華がない」感じがしてならない。この点では、片岡啓子も似ていると思う。この二人に共通するのは、どうも化粧や衣装のセンスが悪い様に感じられることなのだが、メゾらしく渋めにしている永井や西、どうもおばさんっぽく見える小山などは「実力から来る華」がそこそこ感じられるように思うので、それだけが原因ではないようだ。何故なんだろう?

 

2002年ニューイヤーオペラコンサート

オープニング 「タンホイザー」より 「大行進曲」  
プッチーニ 「トスカ」より 「妙なる調和」 市原 多朗
ヴェルディ 「椿姫」より 「ああそはかの人か〜花から花へ」 佐藤美枝子
モーツァルト 「フィガロの結婚」より 「もう飛ぶまいぞ、このちょうちょう」 福島 明也
ドニゼッティ 「愛の妙薬」より 「人知れぬ涙」 錦織 健
ロッシーニ 「セミラーミデ」より 「麗しい光が」 重松 みか
ヴェルディ 「トロヴァトーレ」より 「君のほほえみ」 三原 剛
  「椿姫」より 「パリを離れて」 砂川 涼子
中島 康晴
プッチーニ 「トゥーランドット」より 「お聞き下さい〜泣くな、リュー
〜1幕フィナーレ」
緑川 まり
福井 敬

ワールドカップ記念韓国特集

ミン・ヨンチ他による 韓国伝統音楽・舞踊

グノー
ドニゼッティ
「ロメオとジュリエット」より
「ルチア」より
「私は夢に生きたい」
「香炉はくゆり」
スミ・ジョー
團 伊玖磨 「夕鶴」より 「与ひょう、私の大事な与ひょう」 澤畑 恵美
シャルパンティエ 「ルイーズ」より 「その日から」 浜田 理恵
バーンスタイン 「キャンディード」より 「着飾って華やかに」 釜洞 祐子
ヴェルディ 「ドン・カルロ」より 「終わりの日は来た」 堀内 康雄
チレア 「アドリアーナ・ルクヴルール」より 「苦い喜び、甘い責め苦を」 坂本 朱
ジョルダーノ 「アンドレア・シェニエ」より 「国を裏切る者」 直野 資
プッチーニ 「トスカ」より 「歌に生き恋に生き」 佐藤しのぶ
ヴェルディ 「椿姫」より 「乾杯の歌」 スミ・ジョー
市原 多朗
フィナーレ 「フィデリオ」より 「フィナーレ」  

市原多朗と中島康晴、この二人の声の共鳴腔への入り方がほぼ同じな感じがします。
ちゃんとした発声の人ならかなり共通しているのが当然ですが、この二人は特にほぼ同じルートを通っているように感じられます。
「私は夢に生きたい」、88年のこのコンサートでの佐藤しのぶの最モタモタ歌唱とか、晴れの場で力が入り堂々とした感じが出るとかえってダメで、気楽に(鼻歌的に)サラッと歌っているように聞こえる位がちょうど良いみたいです、難しいものですね。
韓国特集の後に出て来た澤畑恵美の衣装(オレンジの華やかなドレス)は気になりました。
つうの扮装とは言わなくても、そのイメージを出した白の衣装にして欲しかった。
「人知れぬ涙」の前奏カットと何曲かのレシタティーボカットも気になりました。
その分「私は夢に生きたい」をカットしても良かったと思います。

 

2004年ニューイヤーオペラコンサート

オープニング アイーダ 「凱旋の合唱」  
プッチーニ 「ボエーム」より 「冷たい手を」
「私の名はミミ」
「私が街を歩くと」
中島 康晴
木下 美穂子
 森  麻季
ヴェルディ   「運命の力」序曲 チョン・ミュンフン
指揮 東京フィル
「オテロ」より 「アヴェマリア」 松田 奈緒美
ロッシーニ 「セヴィリアの理髪師」より 「私は町のなんでも屋」 レオ・ハン
ヴェルディ 「ナブッコ」より 「行け我が思いよ金色の翼に乗って」  
ヴェルディ 「椿姫」より 「ああそは彼の人か〜花から花へ」
「燃える心を」
「プロヴァンスの海と陸」
「さようなら過ぎ去った日々よ」
「パリを離れて」
幸田 浩子
佐野 成宏
直野  資
中島 彰子
中島、佐野

「蝶々夫人」100周年特集コーナー
プッチーニ:斉藤晴彦、大山夫人:真矢みき

プッチーニ 「蝶々夫人」 第一幕ハイライト 佐藤しのぶ、ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ、
牧野正人、坂本朱、松浦健
フィナーレ 「椿姫」より 「乾杯の歌」  

チョン・ミュンフンに敬意を表して(?)序曲を演奏したのはともかく、急激な衰えを
感じさせている佐藤しのぶに法外な長時間歌わせて批判を浴びたこの年のNYOC
だったが、こうして書き出してみると、今年の演奏曲目、出場歌手の少なさが目立つ。
特筆すべきなのは、今回NHKの徳田アナが「行け、我が思いよ、金色の翼に乗って」を
「ゆけ、わがおもいよ、きんいろのつばさにのって」と読んでいたこと。
2001年ヴェルディ没後100年のFMの特集番組の時、堀内修氏がやはり「きんいろ」と
読んでいたのだが、同じ頃別の番組での黒田恭一氏は「こんじき」と読んでいた。
言葉は世につれ、ということで元々は「こんじき」だったと思うのだが、2004年1月3日は、NHKが「行け、我が思いよ、金色の翼に乗って」を「ゆけ、わがおもいよ、きんいろのつばさにのって」と読むことに決めた事をオペラファンに対して宣言した記念すべき日になった、と私は受け取った。

 

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