SFマンガ のページ
マンガの世界では、手塚治虫、水木しげるの両巨匠に続き、石ノ森章太郎、松本零児、永井豪、萩尾望都、諸星大二郎、星野之宣、大友克洋(その後の人は余り読んでいない)など、むしろ小説以上に「SF」が人気を保っているように思う。私がそう思っているのは、実は大人になってからはSFを小説ではほとんど読んでおらず、マンガでしか読んでいないせいかもしれないのだが・・・・・(~_~;)。
表の*欄は私が持っている版と出版年です
水木 しげる (1922〜)
私が紹介するまでもなく、広い意味でのSFのうち「ファンタジー」「幻想」「怪奇」といった分野を代表する巨匠である。私が中〜高校生くらいの頃、家には「猫又」「怪奇死人帳」「一陣の風」「糞神島」などが置いてあり、家族皆で親しんでいたマンガ家が水木しげるだった。
ここで紹介しているもののうちでも「一陣の風」「糞神島」は昔から持っているもので、カバーはないしかなりボロボロ、という状態なのだがやはり愛着を感じるものである。その他では、新刊時に買った「貸本漫画傑作選」と90年代に出た文庫以外は、最近になってネットオークションなどで入手したものです。
朝日ソノラマサンコミックス
「猫又」 昭和41年
初版「猫又」「太郎稲荷」「神変方丈記」「宇宙虫」
「テレビくん」「未来をのぞく男」「昭和百四十一年」
「すりかえられた肉体」「となりの人」「古道具屋の怪」
「こどもの国」「くさった国」「カモイ伝」〃 昭和49年
改訂2版「猫又」「トランク」「河童をみた、ある少年の話」
「神変方丈記」「宇宙虫」「テレビくん」「未来をのぞく男」
「昭和百四十一年」「すりかえられた肉体」「となりの人」
「古道具屋の怪」「こどもの国」「くさった国」「カモイ伝」「日本奇人伝」 昭和54年
改訂3版「空想石」「約束」「福の神」「ろくでなし」「空のサイフ」
「鳥かご」「魔石」「大いなる幻術」「コブ」「大人物」「怪奇死人帳」 昭和48年
4版「怪奇死人帳」「釣り落とした魚」「はかない夢」
「夢の食糧」「なまはげ」「足跡の怪」「仙人酒」
「砂かけ婆」「紙魚(しみ)」「墓守虫」「聖なる輪」「死者の招き」 昭和54年
9版「死人つき」「一万人目の男」「合格」「惑星」「陸ピラニア」
「マチコミ」「丸い輪の世界」「暑い日」「木枯し」「錬金術」
「妖精」「風の神」「海じじい」「怪自動車」「見世物小屋」
「やまたのおろち」「死者の招き」「一陣の風」 昭和43年
初版「不死鳥を飼う男」「あるフーテンの思想」「受験と人生」
「幸福という名の怪物」「マンモスフラワー」「いぼ」「ああ無情」
「勲章」「猫忍」「禁断の女」「よみのくに」「吸血鬼」「一陣の風」「一陣の風」の初版目次では「マンモスフラワー」から「猫忍」までが抜けており、
代わりに「流れ星」となっているが、これは本編にはない。古本屋さんで見せて
もらって確認したが、カバー裏に載っている収録作品は中身と合っている。
「糞神島」 双葉社アクションコミックス 昭和48年初版
「とかげ」「猥談指南」「貧乏おそそ」「たらちねの巣」「ざこね」「当世ますらお団」
「河童膏」「糞神島」「吸血藻」「亡者の谷」「氷人国」「不思議な手帖」「たたり」
現代漫画5「水木しげる集」1969年7月5日第一刷発行 筑摩書房
「幽霊一家」「河童の三平」「悪魔くん」「勲章」「不老不死の術」
「ねこ忍」「錬金術」、あとがき「ねぼけ人生」水木しげる
新雨月物語 日本文芸社ゴラクコミックス 昭和52年12月25日発行
「新雨月物語」掘り出された鉄鉢、青頭巾
「蝶」「わが退魔戦記」「かまきり」「一番病」怪奇幻想旅行「鏡」
「霊魂泥棒」「髪様の壺」「2001年現世の旅」「吉備の干首」
「新春雨物語」目一つの神、二世の縁、捨石丸
『水木しげるの【雨月物語】』(古典)とは別物。水木しげるの【雨月物語】 河出文庫 昭和60年7月20日初版
「吉備津の釜」」夢応の鯉魚」「蛇性の淫」
「新雨月物語」とは別物で、漫画ではなく雨月物語を絵物語にしたもの。
SF新鬼太郎 東京三世社マイコミックス 1980年8月1日初版
貸本漫画傑作選
昭和61〜2年に朝日ソノラマから出版されたもの。
同時期に出たサンワイド、KCスペシャルのものに比べて発行部数が少なかった(=あまり売れなかった?)らしく、古本屋価格はかなり高くなっているようです。
大事に保存していたはずなのにかなり黄ばんでしまっているのですが、これは貸本時代の雰囲気を出すためか低質の紙を使っているためで、「チェッ、余計なことをしてくれたな」というのが正直なところです。(例えばサンワイドものなど、紙質が良いためかなり良い状態のものがネットオークションなどで比較的安く手に入ります。)
内容の方は素晴らしく面白いもので、たとえば「霧の中のジョニ−」など題からは想像もつかないストーリーで、流石水木です。
1
261. 6.30 墓場鬼太郎
上 おかしな奴、怪奇一番勝負
下 僕は新入生、アホな男3
461. 7.30
8.30鬼太郎夜話 上下巻 5 61. 9.30 幻行燈/火星年代記 6 61. 9.30 呪いの谷/鈴の音 7 61.10.30 花の流れ星/嘆き川 8 61.11.29 墓の町/地底の足音 9 61.12.25 化烏/墓をほる男 10 61. 1.30 人魂を飼う男/怪奇鮮血の目 11 62. 2.28 霧の中のジョニ−/ないしょの話 12
1362. 2.28
3.30悪魔くん 上下巻
朝日ソノラマ・サンワイドコミックス
悪魔くん(全) 昭和60年3月15日 6版
「悪魔くん登場」「悪魔メフィスト」「なんじゃもんじゃ」「ビチゴン事件」
「まぼろしの館」「クモ仙人」 ( 山田真吾バージョン)
「水木しげる短編傑作集」
<怪異編>
「怪奇死人帳」昭和60年
初版「怪奇死人帳」「怪物マチコミ」「群集の中に」「島にて」
「やまたのおろち」「未来をのぞく男」「古道具屋の怪」
「一万人目の男」「足跡の怪」「影女」「不死の酒」
「イースター島奇談」「雨神ユムチャック」「迷路」「怪骨」「木枯し」<風刺編>
「はかない夢」昭和60年
初版「はかない夢」「お助けじいさん」「幸福の甘き香り」「カモイ伝」
「マンモス・フラワー」「となりの島」「墓守虫」「合格」
「妖怪自動車」「子供の国」「迷宮入り」「剣豪とぼたもち」
「コブ」「闘牛」「なまけ武蔵」「首かざり」「釣り落とした魚」
「雷石」「ライバル」「原始さん」「空のサイフ」「天国」<不思議編>
「死女の手」昭和60年
初版「馬の骨」「水晶玉」「南海冒険王」「我が闘争」
「エコノミックアニマル」「招かれた三人」「にがい朝食」
「ある心配」「ヘンラヘラヘラ」「猫鬼」「亡者の谷」「魔女モンロー」
ゲゲゲの鬼太郎別巻1 死神大戦記<上> 昭和60年8月30日初版
源信「往生要集」より、脚色協力・宮田雪
ゲゲゲの鬼太郎別巻1 死神大戦記<下> 昭和60年8月30日初版
表題作の他「鬼太郎の蓮華王国」「大ボラ鬼太郎」「鬼太郎対悪魔くん」
「妖怪ロッキード」「鬼太郎のベトナム戦記」の5編を収録
講談社 KCスペシャル
「COMIC ヒットラー」 講談社 1985年4月6日初版
協力/後藤修一水木しげる幻想怪奇
1
河童千一夜1986年
初版「河童千一夜」
キュウリ地獄・瓢箪・花の下の井戸・花子河童・復讐
・蕎麦の花・河童の手・侘び証文・河童膏・梅林の宴
「皿」「沼の主」「吸血藻」「二匹のガマ」2
コロポックルの枕1986年
初版「コロポックルの枕」「星をあやつる男」「秘密のメガネ」
「ペルシャの夕ぐれ」「親切鬼」「ヒルコ」「糞神島」
「魔界の椅子」「たたり」「巻物の怪」「天井裏のクモ」
「霊魂泥棒」「離魂病」「ぬっぺふほふ」「大人物」3
コケカキイキイ1986年
初版「コケカキイキイ」「コケカキイキイ外伝」黒神出現・魔女上陸・
ハンサギ大騒動・死神のささやき・吸性鬼・深夜の列車
「ボヤ鬼」「妖怪枕返し」「縁切り虫」「一陣の風」
「もやもや革命」「とかげ」「不思議な手帖」「危機一髪屋」
「時の神」「昭和元禄悲歌 鏡」「打ち出の小槌」4
地獄の水1986年
初版「ぽけっとまんむ」「地獄の水」「妖怪原稿」
「お化け長屋の戦争」「石塔飛行の怪」
「机」「帰ってきた男」「悪魔時計」
水木しげる不思議な世界
2
「妖怪長屋」1987年
初版「妖怪長屋」「死人つき」「妖怪屋敷」「小便」「吉備の干首」
「死神マボロシちゃん」「鳥かご」「魔女花子」「むせび泣く猫」
「幽霊屋敷」「まねき猫」「死声」「梅干し」「心配屋」「影くい猫」「輪入道」3
「死神の招き」1987年
初版「サラリーマン死神」死神の招き・涙ののるま・蒸発・枯れ葉・ねたみ
「がんばり入道」「南からの招き」「奇妙なプレゼント」「イボ神さま」
「浮気会社」「管狐」「さなぎ」「招かれた三人」「地相眼」「仙人酒」
「幸福という名の怪物」「深夜のバス」4
「円盤同乗記」1987年
初版「天空船」「2001年現世の旅」「ベーレンホイターの女」「屁赤子」
「霊獣マッサライ」「キンドコング」「ネッシーさま」「夢の楽園」
「突撃!悪魔くん」「怪傑くまくす」「落第王」「ドブ川に死す」
悪魔くん千年王国(全二巻)
集英社ジャンプコミックスセレクション 1988年初版
少年ジャンプ連載作品、松下一郎バージョン
悪魔くん世紀末大戦 光文社 1989年4月20日初版
「これまでの悪魔くん」「復活」「女教皇」「凶兆」
「海魔神」「魔鏡幻人」「アンドリアス一族」
シナリオ協力・朝松健、竹内博 松下一郎バージョン
異界への旅 中央公論社 1990年5月初版
「テレビくん」「河童」「丸い輪の世界」「化木人の世界」「コロポックルの枕」
「最初の米」「縄文少年ヨギ」 編・解説・呉智英
風刺の楽しみ 中央公論社 1990年6月初版
「忍法屁話」「神変方丈記」「ねこ忍」「福の神」「ヘンラヘラヘラ」
「はかない夢」「お助けじいさん」「幸福の甘き香り」「となりの島」
「新講談・宮本武蔵」剣豪とぼたもち、闘牛、コブ、なまけ武蔵
「星をあやつる男」「錬金術」「首かざり」「釣り落とした魚」「雷石」
「ライバル」「天国」「貧乏神」「怪物マチコミ」「未来をのぞく男」
「不死の酒」「コケカキイキイ」「大人物」「ボヤ鬼」「不思議な手帖」
「偶然の神秘」「幸福という名の怪物」「一番病」「河童膏」
「子供の国」大統領誕生、くさった国、戦争と平和 編・解説・呉智英
水木しげる戦記ドキュメンタリー 講談社
2 敗走記 1991年11月22日初版
「敗走記」「ダンピール海峡」「レーモン河畔」「KANDERE」「 幽霊艦長」
4 姑娘 1992年1月23日初版
「姑娘」「海の男」「此一戦」「奇襲ツラギ沖」「戦艦比叡の悲劇」
水木しげるのノストラダムス大予言 辰巳出版 平成5年8月1日初版
「悪魔くんの挑戦」「シーレンの復活とノストラダムス」
「ヒトラーとモーゼの十戒石」「救世主、ダニエル」「ダモクレスの剣」
「ハルマゲドンへの足音」 水木プロ作品、協力・宮田雪ビッグ作家究極の短編集 水木しげる
小学館 ビッグコミックススペシャル 1997年初版
「丸い輪の世界」「宇宙虫」「島にて」「突撃!悪魔くん」「新講談宮本武蔵」
「テレビくん」「ベーレンホイターの女」「妖花アラウネ」「やまたのおろち」
妖怪博士の朝食 小学館ビックゴールドコミックス 1994年初版
1
「不思議電車」「天使病」「不運の果て」「夢先案内猫」「猫の町」「姥捨株式会社」
2
「タベルちゃん」「我が方丈記」「木喰」「ホレコロリ」「百歳教」「太歳」「レーモン河畔」妖怪博士の朝食 2 小学館文庫 2002年1月10日初版
「ろくろ首」「寝肥り」「川赤子」「土蜘蛛」「貧乏神」「モヤング」「平成大乱」「幽霊」「河童憑き」
「ぬらりひょん」「ぬけ首入道」「山姫」「屋敷神」「ベロちゃん」「奇妙な発見」「一生街」
「オナラ真理教」「極楽テレビ」 ビックゴールドコミックス版の3、4巻を収録した文庫版。
畏悦録・水木しげるの世界 角川ホラー文庫 94・04・10
「終電車の女」「猫又」「墓守虫」「血太郎奇談」「大人物」「一番病」「暑い日」
「霊形手術」「木枯し」「天国」「ヘンラヘラヘラ」「コケカキイキイ」「最初の米」
解説・三浦俊彦
ちくま文庫
悪魔くん千年王国(全) 88・06・28
少年ジャンプ連載作品、松下一郎バージョン。
解説・佐々木マキ
河童の三平(全) 88・06・28
「死神」「空中水泳」「ストトントノス七つの秘宝」「屁道」「猫の町」
少年サンデー連載。解説・石子順造
妖怪ワンダーランド
1
ねずみ男の冒険95・07・24 「勲章」「合格」「はかない夢」「神変方丈記」「ああ無情」
「不老不死の術」「夢の食糧」「幸福の甘き香り」「空想石」
「空の財布」「錬金術」「マンモス・フラワー」
「「幸福」という名の怪物」「仙人酒」「心配屋」「悪魔の使い」
「海じじい」「子供の国」 解説・四方田犬彦2
妖怪たちの物語95・07・24 「やまたのおろち」「妖怪水車」「死人つき」「不死の酒」
「足跡の怪」「古道具屋の怪」「群衆の中に」「なまはげ」「水虎」
「砂かけばばあ」「怪物マチコミ」「貧乏神」「怪奇死人帳」
解説・荒俣宏3
幻想世界への旅95・07・24 「テレビくん」「宇宙虫」「丸い輪の世界」「妖精」「見せ物小屋」
「風の神」「鳥かご」「河童」「妖花アラウネ」「影女」「雨女」
「紙魚」「星をあやつる男」「カモイ伝」「原始さん」「ねこ忍」
「福の神」「河童膏」「いぼ」「よみのくに」4
怪奇館へようこそ95・07・24 「すりかえられた肉体」「未来をのぞく男」「帰ってきた男」
「たたり」「迷路」「天井裏のクモ」「とかげ」「巻物の怪」
「人面草」「糞神島」「虹の国アガルタ」「コロポックルの枕」6
死神の招待状95・07・24 「サラリーマン死神」死神の招き・涙ののるま・蒸発・枯葉・ねたみ
「惑星」「2001年現世の旅」「夢の楽園」
「幻覚のいましめ」「梅干し」「管狐」「屁赤子」
「むせび泣く猫」「まねき猫」
水木しげる未収録短編集 ちくま文庫 99・12・02
「亡者の笛」「おんぼろ小僧一番槍」
「なまけの与太郎」 怪植物・空飛ぶ円盤・妖精・風の神・見せ物小屋・顔ぬす人・約束・海じじい
「近頃の若者たち(エッセイ)」「漫画家の一日(エッセイ)」「水晶玉の世界」「サラリーマン革命」
「屁島」「吉備津の釜」「地蔵和讃」「コチョコチョ菌」「てんぎゃん」 編、解説・京極夏彦
水木しげるの奇妙な劇画集 ちくま文庫 01・06・06
「生活種」「きのこ」「赤八 停電の巻」「劇画ベートーベンの生涯」「馬の骨」「鬼婆」「モテモテ神」
「幽霊丸」「まれびと」「運命の予定表」「テレビジャック」「刑事ヨタンポ・金のなる木」「エロ河童」
「幽霊家主」「鬼太郎霊団」「セクハラ妖怪いやみ」 編、解説・京極夏彦
東西奇ッ怪紳士録 壱 小学館 1997年7月1日初版
「平賀源内と殿様」「源内と田沼意次」「源内と火浣布」「平賀源内の放屁論」
「エレキテルと幽霊屋敷」「二笑亭主人」「貸本末期の怪人たち」
今昔物語 上 中公文庫マンガ日本の古典8 1999年初版
「入れ代わった魂」「産女」「妻の恨み」「色事師平中」「霊鬼」
「大江山の悪夢」「老医師の恋」「かぶら男」「赤鼻の僧」「酒源郷」「堂の主」
今昔物語 下 中公文庫マンガ日本の古典9 1999年初版
「ねずみ大夫」「安倍晴明」「稲荷詣で」「幻術」「妻への土産物」
「水の精」「墓穴」「引出物」「外術使い」「寸白男」「生霊」「蛇淫」
水木しげる特選怪異譚1
フーシギくん、おばけのムーラちゃん 文藝春秋 99・10・25
フーシギくん
「フーシギくんの登場の巻」「テレビお化けの巻」「悪魔払いの巻」
「手洗い鬼の巻」「地底王国の巨人の巻」
おばけのムーラちゃん
「ムーラちゃん登場」「水神」「チョンチュニイ」「女夜叉」「土精グイイ」
「魔女ランスグイル」「カルマ」「いたずらようかいパック」
「にせムーラちゃん」「まめたぬき」「さよならムーラちゃん」
水木しげる特選怪異譚2
鬼太郎のベトナム戦記 文芸春秋 00・03・25
「鬼太郎のベトナム戦記」「鬼太郎の蓮華王国」
「妖怪ロッキード」「鬼太郎対悪魔くん」
諸星 大二郎 (1949〜)
ここでご紹介する諸星は、「SFマンガ界のつげ義春」とも言うべき知る人ぞ知る名匠です。
私は、諸星のストーリーに国内SF黄金時代(星、小松、筒井、豊田等)の名残を感じており、2番目に好きなマンガ家(一番は当然水木です)として愛読しています。
稗田礼二郎(妖怪ハンター)シリーズ
出版社 出版 内 訳 海竜祭の夜 集英社 1988 海竜祭の夜、ヒトニグサ、黒い探究者、赤い唇、生命の木、
幻の木、花咲爺論序説、闇の中の仮面の顔、肉色の誕生天孫降臨 集英社 1993 闇の客人、川上より来たりて、天孫降臨
(1:大樹伝説 2:樹海にて 3:若彦復活)、天神さま黄泉からの声 集英社 1994 うつぼ舟の女、蟻地獄、井戸のまわりで、黄泉からの声 六福神 集英社 1998 産女の来る夜、海より来るもの、鏡島、六福神、帰還、淵の女 一番好きな作品として「生命の木」を挙げるのは余りにも月並みなのですが、この作品の感動的なラストシーンは素晴らしいとしか言いようがなく、日本人によって書かれたSF小説、マンガの頂点に立つ作品の一つであることは、疑いようがありません。私の表現をオーバーだと思う方がおられるかもしれませんが、読んでみればわかります。ぜひご一読を!。
孔子暗黒伝 集英社 1988 長 編 失楽園 集英社 1988 失楽園(地獄篇、天堂篇)、アダムの肋骨、男たちの風景、
貞操号の遭難、生物都市、詔命、マンハッタンの黒船暗黒神話 集英社 1988 長 編 + 除福伝説 ぼくとフリオと
校庭で双葉社 1991 方舟が来た日、難破船、鎮守の森、ぼくとフリオと校庭で、
沼の子供、流砂、黒石島殺人事件、城、蒼い群れ、影の街不安の立像 集英社 1993 不安の立像、子供の遊び、復讐クラブ、海の中、ユニコーン狩り、
真夜中のプシケー、袋の中、会社の幽霊、子供の王国夢みる機械 集英社 1993 商社の赤い花、食事の時間、夢みる機械、猫パニック、
地下鉄を降りて、遠い国から、感情のある風景、地獄の戦士天崩れ落ちる日 集英社 1997 ゼピッタの気ままな旅(天崩れ落つる日、コンプレックス・シティ、
広告の街、わたしは快になりたい)、 怒々山博士の学問への情熱
(ど次元世界物語、逆立猿人、怪談竜の足跡、陽はまた昇る)夢の木の下で マガジン
ハウス1998 夢の木の下で、遠い国から(第一信、追伸:カオカオ様が通る、
第三信:ナムル山紀行、第四信:荒れ地にて)、壁男Part1〜3
鰯の埋葬マッドメン 1,2 集英社 2000 長 編 + 鯖イバル、ダオナン 碁娘伝 潮出版社 2001 4編からなる連作集 「孔子暗黒伝」「暗黒神話」「マッドメン」は諸星の代名詞的なイメージのある作品で、妖怪ハンターシリーズと並ぶ「伝奇もの」の代表作と言えるだろう。その中で「マッドメン」は、集英社のシリーズからもれていたのが改めて出された、という感じである。
諸怪志異シリーズ
(一) 異界録 双葉社 1989 犬士、異界録、妖鯉、幽山秘記、鬼城、小人怪、
魔婦、三呆誤計、花仙境、毛家の怪、連理樹(二) 壷中天 双葉社 1991 壷中天、盗娘子、山都、邪仙、巫蠱、眼光娘娘、
狗屠王、封禅、籠中児、三山図、天開眼(三) 鬼市 双葉社 1999 鬼市、羽化庵の来訪者、石の中の女、仮鬼、
空園の戦い、昆嶽の龍、推背図、小玉、天后、鬼弾
栞と紙魚子シリーズ
生首事件 朝日ソノラマ 1996 生首事件、自殺館、桜の花の満開の下、ためらい坂、
殺人者の蔵書印、ボリスの獲物、それぞれの悪夢、
クトルーちゃん、ヨグの逆襲、ゲッコウカゲムシ青い馬 朝日ソノラマ 1998 本を読む幽霊、青い馬、おじいちゃんと遊ぼう、
雪の日の同窓会、足跡追って、黄昏の胃の頭公園、
空き地の家、頚山のお化け鳥居、ラビリンス殺戮詩集 朝日ソノラマ 2000 魔書アッカバッカ、頚山の怪病院、殺戮詩集、ペットの散歩、
長い廊下、きとらのストーカー日記、ゼノ奥さん、頚山城妖姫録夜の魚 朝日ソノラマ 2001 雑貨の戦争、迷惑な侵入者、本の魚、古本地獄屋敷、
見知らぬ町で、顔・他、本の魚2、夜の魚
西遊妖猿伝
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5
6
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9
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11
12
13
14
15
16潮出版社 1998.3.30
1998.5.6
19986.30
1998.9.30
1998.11.30
1999.1.30
1999.2.27
1999.3.31
1999.4.30
1999.5.31
1999.6.30
1999.6.31
1999.9.30
1999.11.30
2000.1.31
2000.7.2516巻のみ2刷
吉田 戦車 (1963〜)
岩手県水沢市出身の吉田戦車は、私から見ると高校の10年後輩で、福井敬君の一年後輩になる。
「伝染るんです。」がヒットした頃は「不条理マンガ」などと言われていたが、改めて読んでみると星新一を始めとするSFファンタジーの正統的な後継者と言うべき書き方を(も?)しているのが良くわかる。
同じようなタイプで有名な例では「チロリン村とくるみの木」があるが、「カワウソや河童を始めとする動物やカブトムシやウニ、そして機械までもが人間と言葉を交わし交流する世界」が構築されており、それは吉田戦車ならではの「アルカディア」と言うべき世界なのだろう。水木、手塚、諸星の後継者を目指して欲しいものである。
題 名 出版社 初版発行 価 格 「鋼の人」 全1巻 白泉社 89/02/27 15刷、91/03/15 700円(本体680円) 「くすぐり様」 全1巻 白泉社 89/12/23 22刷、93/01/15 780円(本体757円) 「戦え!軍人くん」 1
2スコラ 89/01/27
90/02/16
9刷、91/06/25720円
740円(本体718円)「伝染るんです。」 1
2
3
4
5小学館 90/11/10
92/01/01
92/12/20
94/02/10
94/08/206刷、91/12/20
2刷、92/04/20
980円(本体951円)
980円(本体951円)
980円(本体951円)
1100円(本体1068円)
880円(本体854円)「いじめてくん」 全1巻 スコラ 91/05/16 880円(本体854円) 「タイヤ」 全1巻 マガジンハウス 92/04/23 4刷、94/11/01 800円(本体777円) 「火星田マチ子」 全1巻 スコラ 93/10/16 900円(本体874円) 「はまり道」 全1巻 アスキー出版局 2刷、94/05/22 880円(本体854円) 「ちくちくウニウニ」
「超ちくちくウニウニ」小学館 92/09/01
95/07/104刷、94/05/20
880円(本体854円) 「火星ルンバ」 全1巻 スコラ 95/08/29 950円(本体922円) 「ぷりぷり県」 第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻小学館 95/10/20
96/10/20
97/08/10
98/09/20
98/11/204刷、96/12/10
980円(本体951円)
980円(本体951円)
本体950円(+税)
本体950円(+税)
本体950円(+税)「甘えんじゃねぇ」 全1巻 スコラ 95/11/29 900円(本体874円) 「若い山賊」 全1巻 双葉社 96/06/28 800円(本体777円) 「一生懸命機械」 第1巻
第2巻小学館 96/07/20
99/01/101100円(本体1068円)
1100円(本体1068円)「歯ぎしり球団」 全1巻 スコラ 97/11/29 800円(本体762円)
○詳しいデータはこちらをご覧下さい。
○吉田戦車を応援するページもあるようです。
SFではありませんが
真崎・守(1941〜)の 「ジロがゆく」
なんか気恥ずかしいんですけどねぇ、これを紹介するのは。
「思春期のリリシズムを爽やかにうたいあげた名作」・・・・・って、やっぱり気恥ずかしい。でも、少年時代の自分の心に刺のように引っかかって現在に至っている、っていう点で「飛ぶ教室」や「にんじん」と並ぶ存在なんですね、自分の中では。
1、2は私が買った覚えがあるが、3の朝日ソノラマのやつは出版年から言っても妹の誰かが買ったはず。
3冊ともすごくきれいな状態で保存されていて、妹達も大事にしてくれたんだなあ、と思うと妹達との絆を感じるんですよね・・・・・って、ますます気恥ずかしい!。
ジロがゆく1 三崎書房 1971 1972 380 第一部「ジロのゆく道」第一〜四章、
第二部「ジロがゆく」第一、二章ジロがゆく2 三崎書房 1971 1972 380 第二部「ジロがゆく」第三〜八章 ジロがゆく3 朝日ソノラマ 1976 初版 350 第三部「ジロ!ジロ!」第一〜五章、
ダム・ビート