光太郎と信彦をとりまく人々

秋月総一郎

 考古学者。光太郎の父である南正人の同僚にして親友。古代遺跡発掘が資金難に陥った時、ゴルゴム加入を条件としてゴルゴムから援助の申し出があり、彼はその条件を呑んでしまう。南夫妻亡き後は光太郎を引き取り、我が子として育てる。両世紀王の誕生後、光太郎にゴルゴムの秘密を語り、その直後にクモ怪人によって処刑。

秋月杏子

 朝霧女子高校二年、テニス部所属だったが、中退。総一郎の娘、信彦の妹。光太郎を兄のように慕っている。総一郎亡き後、光太郎の紹介でスナック・キャピトラで働くようになる、と言うより経営を任されてしまう。明朗な少女。果たして光太郎に対する思慕はどの程度だったのかはよくわからない。アイドル歌手に夢中になっている光太郎の姿を見て機嫌を悪くしたことはある。

紀田克美

 東星大学二年、サッカー部マネージャー。部を通じて信彦、そして秋月家と知り合う。通学は続けつつもキャピトラで働く。信彦のガールフレンド、その仲はどの程度まで進展していたのかはよくわからぬが、たまに出て来る彼女の回想場面では、彼女と信彦は両手をつないでぐるぐると回っており、これが妄想に非ずして事実なら、ちょっとやそっとの仲ではない。復活したシャドームーンに秋月邸で再会した時にはふらふらとついて行きそうになったり、或いは友達の結婚式に出席した時には一人席を外して信彦の事を思い出して泣いていたり(前述の回想はここでも出て来る)、相当思い詰めているらしい。

 シャドームーンとの最終決戦を前に、光太郎は杏子と克美に国外退去を指示し、二人は渡米。その後の消息は不明。

東堂勝

 スナック・キャピトラの経営者。初対面の杏子にいきなりキャピトラを任せてダイビングに出掛けしまう。その後、トカゲ怪人の時に再登場して、それっきり登場せず。光太郎と信彦の改造のことは知らないと思われる。後で登場するクジラ怪人の正体は東堂ではないかと言う説がある。

滝竜介

 サッカー部の先輩。信彦に「リュウシュート」を授けた。現在、インターポールの刑事として活躍中。ハサミムシ怪人の回、イカ怪人の回に登場。名台詞「WARNING!」を残す。

ゴルゴム少年戦士

 十歳か十一歳(台詞の発音がはっきり聴き取れない)の時にゴルゴムに囚われ、以来十年間、成長停止剤で肉体の成長を止められたまま、将来に於けるゴルゴム世界建設の為に飼育されていた男達。肉体は少年のままだが、既に成人に達している。シーラカンス怪人の回で五人登場、ゴルゴムから脱走するが、その際にユウジが戦死。以後、光太郎の同志となってゴルゴムと戦う。それぞれ特技を持ち、バイクはアキラ、空手はタカシ、射撃はシゲル、パソコンはヒロシ。ヤマアラシ怪人の回での、BLACKと共にコンピューター世界に突入しての大活躍は特筆物。滝に勝るとも劣らぬ、光太郎の頼もしき戦友と言えよう。ただ、十年振りにゴルゴムから脱走した彼等がその後どのように生活しているのかは謎。今更、家には帰れないだろうし、さりとて学業再開や就職も無理だろう。そして、今後は肉体的な成長はあるのだろうか。ずっと少年の肉体のままだったら、これもまた悲劇である。どうかそれでもたくましく生きていってくれ。

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