ゴルゴム大幹部

 ゴルゴムとは、人類の抹殺、文化文明の破壊、そして改造人間による地球、全宇宙支配を目的とする暗黒結社である。人間とその他の動植物の融合たる改造人間に象徴される超科学を持つが、創世王或いはゴルゴム神を崇拝する宗教団体の側面もある。その創立時期は不明。遥か太古から人類の歴史を裏から操ってきたらしい。前回、五万年前に当時の人類文明を滅亡させている。
 規則等に基づいた本部、支部等の組織は無く、創世王の命令を取り次ぐ大神官達の指示によって活動を行う。末端には多くの人間構成員がおり、本来は彼等が活動の主体であったが、世紀王の一人が脱走と言う非常事態に際して、次々に改造人間達が召喚されている。
 改造人間は数万年以上を生きる不滅の生命を持ち、人間構成員達は手柄を立て、改造人間に取り立てられることを夢見てゴルゴムの為に活動する。また、改造人間の中で特に功績のあった者が大神官に任命される。大神官の定員は三名、ダロム、バラオム、ビシュムとも、就任から数万年を経過している。

大神官(大怪人)ダロム

 ゴルゴム三神官の筆頭格。天の石を持つ。小柄。知恵者。念動力で相手に触れずにこれと戦う。また、改造手術も彼の担当。天の石を失った後は三葉虫の大怪人となり、光線技を使うようになる。ゴルゴム帝国建設について、彼の不用意な一言がクジラ怪人の造反を招くこととなる。

大神官(大怪人)バラオム

 ゴルゴム三神官の一人。かいの石を持つ。大柄。武闘派で、指先から光線を発射して戦う、そしてまた怪力の持ち主。海の石を失った後はサーベルタイガーの大怪人となる。どうもビシュムに思いを寄せていた節があり、ビシュム戦死後は復讐に大変な意欲を燃やす。

大神官(大怪人)ビシュム

 ゴルゴム三神官の紅一点。地の石を持つ。女性としては大柄。目から熱光球を発射して戦う。また、自ら人間に化けて直接陣頭指揮を執ることも多々ある。カッと見開いた目や上品な喋り方、色っぽい笑い声が何とも魅力的。地の石を失った後は翼竜の大怪人となる。シャドームーンを次期創世王にして自分はその妃になろうとしていたらしい、もし実現していれば史上最強の姉さん女房であった。尤も、シャドームーンにその思いが届いていたかどうかは不明。シャドームーンの放った光線に体を貫かれて戦死。

 ゴルゴム大神官(大怪人)は互いにいがみ合うことも無く、協力しあい、時には相手をいたわったりもする。所謂悪の組織には希有な大幹部であろう。

剣聖ビルゲニア

 ゴルゴムの別席大幹部、準世紀王と言ったところか。三万年前の日食の日に生まれたが、五万年周期の創世王交代の時期と巡り合わせなかった為に世紀王になり損なったという非運の人物。嘗てゴルゴム内部で大暴れをして大神官達をも屈服させたらしく、その時に創世王の怒りに触れ、柩の中に閉じ込められる。以来呼び出される事は無かったが、いつまで経ってもブラックサンから太陽の石を奪還できぬ三神官に業を煮やした創世王が召喚を命ずる。当然、三神官とは犬猿の仲。
 その狡猾と言うにふさわしい芸風で三神官やBLACKをいびりまくる。武器は剣・ビルセイバーと盾・ビルテクター。ビシュムほどの頻度ではないが自ら人間に化けて作戦を遂行することもある、色白のヤサ男。その戦闘能力はBLACKを上回り、初登場の回ではBLACKを斃す直前まで追い詰めるなど、かなりの実力者と見える。また、ライダーパンチ、ライダーキックの直撃にも耐える強靭な体。一時は創世王の剣・サタンサーベルを創世王から与えられ、いよいよ次期創世王継承に向けて奮闘するが、結局、BLACKと雌雄を決することは出来ず、復活したシャドームーンにサタンサーベルを奪われ、真っ向両断にされる。
 古代の甲冑魚にビルケニアというのがいた。恐らく剣聖は魚の改造人間と思われる。

創世王

 ゴルゴムの支配者にして守護神。普段はゴルゴム神殿の奥殿におり、決して誰の前にも姿を見せず、恐らくテレパシーのような能力で大神官達に命令を下す。ブラックサン脱走によってシャドームーンを次期創世王に指名するが、ビルゲニアにサタンサーベルを与えてBLACKと戦わせたり、シャドームーンを斃したBLACKに王位継承を求めたりするなど、かなり老獪である。最後には地球の中心に飛び込んで地球を吹っ飛ばそうとしたがBLACKに斃される、自らの復活を予言しながら。

 人間構成員には各界の名士が多い。大宮コンツェルン会長・大宮幸一、医学博士・黒松英(英)臣、代議士で後にEP党党首・坂田龍三郎、女優・月影ゆかり、そして秋月総一郎等。黒松は度重なる作戦失敗、月影は口封じ、秋月は裏切りの為にそれぞれ処刑。ゴルゴム滅亡後の大宮、坂田の動向は不明。

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