「石森萬画館」第五十四回訪問記

平成二十年八月二十三日(土)

 この週の半ば過ぎから急に冷え込んで雨の日も多くなる。念の為に長袖を羽織って九時十一分の上り電車に乗り、十一時四十六分の着。石巻市も晴れてはいない。
 石巻立町郵便局ATMで資金調達、そのまま裏道を通り八幡家に入る。先に茶わん蒸し、それからかば焼き定食を喰う。
 中瀬入りは十三時半頃。作田嶋神社参拝。第8回マンガ灯ろうまつり。既に灯籠の作品や屋台が並び、何人もの知人と会う。
 BZ。アイスコーヒーの他、この日はたまごサンドとエビピラフを喰う。久方振りにBZで食事。店内に仙台・宮城デスティネーションキャンペーンのキャラクター「むすび丸」が鎮座している。このキャンペーンは公式に岩手県一関市と平泉町も参加しているが、水沢駅にも「むすび丸」はいる。
 十五時から十六時まで映像ホールでDVD上映を観賞する。十五時から「がんばれ!!ロボコン」#1。「がんばれ!!」は筆者が初めて接した石森作品であるが、#1は記憶に無い。ああ、若いぞ大野しげひさ。三十分からは「仮面ライダースーパー1」#1。これも世代人である。ヘンリー博士が一番怪しく見えて仕方ない。星空の下、アリゾナの荒野を走るスーパー1の姿が妙に記憶に残っている。劇中に出て来るスーパー1の内部図解、特撮番組で章太郎画がアイキャッチ等ではなく劇中に直接出て来るのは珍しいのではないか。「ロボコン」上映時には母親と幼児二人も見ていたが「スーパー1」は筆者一人、正副主題歌を筆者も歌う。以前我が母はエンディングの歌詞字幕の「きっく」を「きつく」と読み間違えていた、何がきついのだか。
 また企画も見ておく。展覧会だが、客の中にはお化け屋敷だと思って来た人や、怖がって避けて入らない人もいるようだ。
 十七時からの海斗ショー。司会の萬画館アテンダントの喋りは事務的だ。水上についてはいつもと同じ。陸上については四年振りに新作台本。海斗のつのが海斗本人とは別の意思を持って海斗と会話するようになる。その会話の様子は「光速エスパー」のチカのような感じ。物語の中心は地球をも破壊する力を持つ古代の超兵器・アトラノートをめぐる争奪戦。アトラノート自体は存在を窺わせるだけで実物は出て来ない。途中、観客の小学生三人をミャーガノイドが舞台に上げて多少会話。ミャーガノイドの名言「ヒメラニアンに入りたいような奴は頭がおかしい」。いつもは海斗役の声優がこの日はミャーガノイドを演じていてしかも海斗の時より楽しそう。BGMが「RX」「J」川村音楽使用でこれには大喜び。天気が回復しなくてショーは傘差して見る。今月の両館のヒーローショー見物いずれも雨、筆者の雨男振り炸裂。
 十七時からの無料開放も恒例。無料なら大入り。
 七月のふるさと記念館訪問時に取って来たスタンプラリー用紙に萬画館のスタンプも押して景品獲得。無難な景品。
 公園に並んでいる鯨型の大きな灯籠群は透明ビニールがかぶせられている。つくづく雨に祟られることの多い祭りである。
 帰りの車内で喰うべく公園の屋台でフライドポテトとたこ焼きを買う。十九時半頃に辞去、駅のNEWDAYSで粟野商品(笹蒲鉾、野菜揚げ、ごぼう揚げ)等を買い、五十分の小牛田行に乗る。車内で屋台商品を喰い、水沢帰着は二十二時三十九分。三時間弱のうち一時間強が接続の待ち時間。

 特記事項は海斗ショーの久方振りの新作。最近は「音波兵器編」の三年連続使用に象徴されるように海斗企画そのものの停滞が目立っていたが、果たして遅れを取り戻せるだろうか。今回登場の新設定も「ありがち」なものではある。

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