「石森萬画館」第三十四回訪問記

平成十七年十月二十九日(土)

 いつもの水沢発九時十一分、石巻着十一時四十四分。そう悪くもない、寧ろ温暖な天気。本当はマシンに乗りたかったが修理中にて鉄道利用である。
 立町シャッター通りの人通りがいつもより多いような気がする。先日損壊が発見されたポスト上のスカルマンは未修復のまま。
 アイトピア通りに飾られている万国旗は年代物である、旧ソ連国旗が入っている。
 八幡家。今回もかば焼き定食と茶碗蒸し、三千百円で更に飯をもう二杯喰う。如何に朝食抜きとは雖も我ながら異様な食欲増進。本当にうまいのだもの。実は筆者は魚介類自体があまり好きではないが八幡家の鰻だけは別、筆者が唯一食する魚介類と言って良い。
 一時間ほど過ごしてから店を出る。
 まんぼう壱番店の手前に「萬画館まで280歩」と言う表示がある。自分の足で萬画館正面入り口まで測ってみると二百六十歩。それがどうしたというのだ。
 直前まで行っても正面入り口からは入館しない。例によって南側二階から入館してBZ、コーヒー一杯。何しろ満腹の後だから少し苦しい。歓談。「萬画大全集」予約を強く迫られるが買わないよ。
 第25回特別企画展「みやぎキャラクター大図鑑」この日から十二月十二日(月)まで。主に宮城県内の企業や催し物のイメージキャラクターの特集。チラシやポスターは「第24回」と誤記されている。
 企画入り口の受け付けで楽天ゴールデンイーグルスの人形や東日本放送の「ぐりり」のメモ帳等と共にホワイト急便の人形を売っているのを見て既に筆者大爆笑。
 室内では五十音順にパネルで各種キャラクターが紹介されている。これが元宮城県民としてはなじみのあるものが多くて大受け。これぞ爆笑爆笑、大爆笑17である。ポスターに不掲載のキャラクターも多数展示。展示内容の詳細は敢えてまだ記すまい。食品、眼鏡、住宅、様々な業種のキャラクターが集結している。
 最初にチラシを見た時に「宮城県版『ゆるキャラ』」ではないかと思ったら本当に「みうらじゅんの『ゆるキャラショー』」上映中。解ってるなスタッフも。
 決してシージェッター海斗は「ゆるキャラ」ではないがこれの展示もある。「でっち上げ」呼ばわりされない為にも「シャドル」原画は今後も折りに触れて展示すべきだ。
 期間中は土日祝日毎に各種キャラクター着ぐるみ来場。十三時半、先述の「ぐりり」館内に出現。しかし客の入り自体が悪くて、徘徊する「ぐりり」を相手にする人もいない。そして毎度の海斗もやって来るので筆者を中央に海斗、「ぐりり」と三人で記念撮影。ヒーローと怪人とマスコット、実に奇怪な写真。
 とにかく展示は飽きない。何巡見ても笑える。暫く展示を見てからBZで休憩、そしてまた展示。これを繰り返す。
 十五時半から一階にてビンゴ大会、入場者にカードが配られる。海斗、「ぐりり」、楽天のクラッチが抽籤。この日のクラッチは野球の制服ではなく黒い礼服着用。
 これの参加者が異様な盛り上がり、熱狂する子供達。十六時に終了するが筆者はビンゴならず。
 また展示やBZ。岩手県からの団体の若い女性添乗員二人が休憩して行く。
 展示を見ているうちに十七時、最早作田嶋神社や和田社長の店に出向く時間は無い。小雨降る街を駅まで疾走、十七時十五分発に飛び乗って十九時四十四分帰着。

 第25回は今までの特別企画展の最高傑作であると断言する。筆者は大喜びだが、果たして宮城県をよく知らない県外客等への受けはどうだろうか。

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