「石森萬画館」第二十九回訪問記

平成十七年二月十九日(土)

 本年最初の石巻市訪問。
 九時十一分水沢発、石巻着は十一時四十六分。曇天。
 もう何十回も通っているマンガロード、今更新発見も無い。
 八幡家直行。うな丼、海苔茶漬け、茶碗蒸し、〆て三千円丁度。普段の数日分の食費を一回の昼食で使ってしまう。いつも言っていることだが、値段は張っても相応にうまい食事である。分量もあるのでゆっくり時間をかけて食す。
 十三時半頃に中瀬に入る。何故か路傍に猫が何匹もいる。作田嶋神社参拝。
 公園に鴨の群れ。人のいない芝生の上に広がっているが、筆者が近くを通過しようとすると飛び立って川に着水する。
 これも恒例、二階から萬画館に入ってBZに突入、注文するのは毎度のBLACKコーヒー。食券自販機は新紙幣未対応である。店に入って右手の壁に魚類図鑑のパネルが飾られている、後述の特別企画展にちなむもの。
 隣の研修室に担当者宍戸女史一人。オープンワークショップ開催日だが丁度一段落ついたところだという。暫し雑談。やがて通りかかった幼い姉妹を彼女が引っ張り込んで参加させる。筆者は退出。筆者にとって図工は鬼門である。
 二階の企画に入る。この日からの第20回特別企画展「マンガおもしろ水族館」三月十三日(日)まで。女川原子力PRセンター、松島水族館との提携企画。とにかく「水」「水産」に関する題材を集めたもの。企画の料金は無料。
 「釣りキチ三平」の原画、魚の入った水槽、女川原発の宣伝、魚の写真、そして何より室内は勿論、館全体の一階から三階までを埋め尽くす、東北電力図画コンクール「2004想像の海の生きものたち」作品二千四十九点。題目自体が幅広いので展示も雑多ではある。
 常設。二年近く展示された「Black」は撤去され、「スカルマン」「エッちゃん」「009」等に差し替えられている。
 また研修室の様子を見る。参加者の作品を見て「ロボコン百点」と叫ぶ。
 一階での買い物はウェットティッシュ二つだけ。
 今日も閑散とした館内、特にゲスト等が来なければ土曜日でもこんなものである。
 BZ。ココア。木村店長達と会話。七日放送の「水戸黄門」第三十四部#5は石巻が舞台。港の改修工事という名目で商人達から悪者が金を巻き上げると言う話だが、その際に示された地図がこの河口近辺、工事対象地区は西岸の石巻商工信用組合の辺り。中瀬は「作田嶋」と表示され、南端には「社」がある。問題は内海橋まで描き込まれていた事、内海橋は明治時代の完成なので元禄時代にはまだ無い。ひょっとしたら製作側は「うらからまっぷ」を見てあの地図を描いたのか?
 シージェッター海斗が三階までやって来るのでこれを激励する。
 十六時頃まで話し込み、辞去。事務室に寄る時間が無くなってしまう。既に雨が降り出している。
 粟野蒲鉾店で五枚買う。
 和田社長の店。三、四十分ほど。
 十七時十四分の小牛田行に乗って帰途に着くが何があったのか仙台からの接続列車の到着が遅れて四分遅れでの小牛田発。帰着は二十時頃。

 筆者は宮城県に十年余り暮らしながら松島水族館に行ったことは一度も無いので、水族館の魚を数点でも見られたのは良かった。
 とにかく圧巻は児童画である、量がものすごいのでこれだけで圧倒される。
 今や萬画館は石巻地方の観光の中心的施設である。今後も周辺の施設との連携を深めて欲しい。

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