「石森萬画館」第百三十六回訪問記

令和二年九月十二日(土)

 水沢駅十時十分発の上り。
 小牛田駅で石巻線に乗り換え、涌谷駅を出たところで地震で停車。三十分位は停まって、前谷地より先は徐行運転。結局石巻駅着は一時間程遅れて十三時頃。
 風雨の中、八幡家に向かい入店。食事はいつもの。
 雨にて新内海橋には立ち入らず。
 萬画館は北側と西側の入り口閉鎖。
 第78回特別企画展「CAT ART展 〜シュー・ヤマモトの世界〜」この日から十一月二十九日(日)まで。
 初めて聞く名前である。古今東西の名画の登場人物を猫に置き換えた絵画作品。元ネタは大体分かる。裸婦画もあるが特に卑猥でもない。また、009を題材にした作品や、高校時代に一度だけ自宅に押し掛けた事があると言う章太郎との思い出のパネルもある。やはり読書と映画鑑賞、できれば大学進学を勧める章太郎。
 作品の一つ一つにヤマモト本人による解説が付されているが、その中に犬を馬鹿にするようなものがある。曰く、人間に媚びを売る事で歓心を得ようとする哀れな動物だと。
 何も買わず。
 十五時二十四分発の仙石線あおば通行に乗って仙台市に向かう。

 日本人は何かと何々派と称して群れたがり、また対立したがるが筆者は犬派でも猫派でもない。それらの飼育や愛玩の経験も無い。

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