「石森萬画館」第百二十五回訪問記

平成三十一年一月一日(火)

 六年振りの元日の石巻行。
 先に水沢市内で初詣を済ませてから一眠りし、水沢発十時九分に乗る。三十二分一ノ関着、三十九分発、十一時二十五分小牛田着、三十三分石巻線女川行に乗り、十二時十二分石巻着。それぞれ接続時間が十分以内で慌ただしいが、待ち時間は短い方が精神的負担は少ない。
 石巻市晴れ。
 萬画館内でSEI氏と合流。
 中瀬を南下する。館の南隣の公園では凧揚げ大会。
 作田嶋神社には正月飾りが見えるが道路沿いには相変わらず立入禁止の紐が張られている。
 北上する。中瀬を出て住吉方面。住吉神社の境内にはあるはずの鳥居や石碑等が無くなっている。参拝。
 更に北上すると、川沿いの空き地に石碑類がまとめて置かれている。後で知ったところでは、堤防工事の為に神社の建物も一時解体、撤去するのだと言う。
 また南下して再入館。二階三階を見る。  帰りは前回と同じく十六時二十九分の小牛田行に乗り、十七時六分着。冬の車内は適度な揺れと暖房で、小牛田までの四十分足らずでも心地よく寝てしまう。三十七分小牛田発、十八時二十四分一ノ関着、四十分発、十九時三分水沢着。

 これから工事が始まる場所がある。被災からそろそろ八年だがまだ復興は終わっていないのである。萬画館の賑わいと荒涼たる更地が同居する中瀬や、たまに上る日和山からの眺めで、未着手の場所がまだあるのは承知していたが、今回は思いがけず認識を新たにした。

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