「石森萬画館」第百七回訪問記

平成二十八年九月二十四日(土)

 前回と同じ経路で行くべく八時二十五分に水沢駅から乗車するが、当日六時十分頃に松島・塩釜間で発生した乗用車転落事故の為、最初の乗り換えの一ノ関駅で小牛田以南の運休を告げられる。東北本線の復旧を待つのと石巻線に切り替えるのとどちらが早いのか、次の乗り換えの小牛田駅員に尋ねても明確な回答は無い。結局石巻線を選ぶがこれも復旧した東北本線との接続の関係で遅れて、石巻着は十二時四十分頃。本来より一時間二十分以上遅れる。
 八幡家直行、普通に入店、着席の前にかば焼き定食と茶わん蒸しを注文し、飯は更に追加。本当はもっと喰えたがほどほどにしておく。紀代子女将に上記事故での到着遅延を語り、詳細は明日の新聞にでも出るだろうと話す。
 中瀬に入り、作田嶋神社参拝。
 今回の主目的はスタンプラリーでのBLACK缶バッジ入手。萬画館二階の受付でカードを受領してそのまま帰途に就こうかと一度はその場を立ち去るが、常設で特撮関連展示があるのを思い出して引き返す。
 常設の原画展示第34期はテレビ特撮の原画。仮面ライダー以外のキカイダーやズバットのような有名作品の他、必ずしも有名ではないマシンマンやバイクロッサーもある。惜しいのは、展示原画のワンセブンはテレビではワンエイトとして使われた旨の説明が無い事。
 企画の菅原展もまた見ておく。盛況である。仮面ライダーもウルトラマンもブルース・リーもあるので、余程の高齢者でもなければ、知っている乃至聞いた事のある作品が全く無いと言う人はあまりいないだろう。
 十四時頃に辞去して浪漫海遊21でBLACK缶バッジを入手し、既に復旧済みの三十八分の仙石東北ラインで仙台市に向かう。

 菅原展会期前期の缶バッジ完集に対して後期は一個のみだが、その一個がBLACKなので満足である。
 固よりテレビ特撮BLACKの原作者としての章太郎に関心を持って宮城県に通い始めたので、常設の特撮関連展示は非常に嬉しい。これからも大いに展示して欲しい。テレビ特撮は章太郎名義でも本人の関与の度合いは低いとする人もいるが、本人執筆の原画がある以上、無関与や単なる名義貸しではあるまい。テレ朝ライダーで今の関係者が参考にした章太郎遺稿を特集しても面白いと思う。

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