「石森萬画館」第百六回訪問記

平成二十八年八月二十七日(土)

 前日の晩に八幡家に電話予約を入れる。
 八時二十五分水沢発、一ノ関を経て小牛田で引き続き東北本線に乗り換えて塩釜まで南下、ここで仙石東北ラインに乗り換えて十一時十七分石巻着。
 正午までニューゼで過ごす。
 実に昨年六月以来の八幡家。紀代子女将からは「いつもありかとうございます」と言われるが、これだけ間が開いてしまえば「いつも」ではない。尤も、店内は空いていて筆者の後にも次々に団体客が入って来る。やはりかば焼き定食と茶わん蒸し。飯のお代わりもするが、時間があればもっと喰っていた。
 萬画館の映像ホール前に並ぶ。幼い兄弟が奇声をあげながらスロープを走り回っていて嫌な予感がする。果たしてその兄弟も家族と共に入場。
 入場していつも大体同じ席に着く。この時に筆者が気を抜いていた事は確かだが、萬画館従業員に案内されて一人、美しい女性が筆者の後から入って来ていたのだ。
 十三時十分から田口萌の劇団 球公演。まず毎度の「リバース」。劇団員達が上演した後で、客席から希望者三人を募って一部分を演じさせてみる。その時に田口が「ゴルゴムがいる」と言い出して、果たして筆者の斜め後ろにいたのは好井ひとみ! 彼女も飛び入りで演じる。
 その後で今回の公演の本題、「ガス灯」。公園に一本だけ残ったガス灯の精と、人間の女性達の交流の物語。
 案の定、先程走り回っていた兄弟は上演中もおとなしくせず、怖がったりむずかったりで家族と共に出て行く。
 三十分ほどで終了。上演後に好井は会話、握手、サイン、記念撮影に応じてくれる。突然の事でサインを貰うべき紙も持ち合わせておらず、たまたま持っていたスタンプラリーカードの一枚に貰う。廊下で記念撮影。
 一度外に出て作田嶋神社参拝。
 二階もまた見ておく。
 二回目は十五時十分から。この回に参加した一般客の一人と萬画館従業員の演技が妙にうまく、芝居の後に訊けば前者は役者志望、後者は地元劇団所属だと。
 十六時からの海斗映画を見てから、十六時半頃に帰途に就く。五巡目のスタンプラリーで前期は完集。
 十七時十七分石巻発、十九時五十五分水沢着。

 好井ひとみ! ビシュム様!
 田口一座にはこれからも萬画館に来て欲しいし、そしてふるさと記念館にも足を延ばして欲しい。

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