「石森萬画館」第百三回訪問記

平成二十八年五月四日(水)

 東北本線七時四分水沢発、十時四分石巻着。風雨が強く、帽子を飛ばされないように手で押さえて歩く。
 萬画館の前まで来てみれば立て看板、この天気の為に当日の春のマンガッタンまつりは中止。中瀬公園内の屋台等は全て閉じられ、ステージショーも無し。ただ、萬画館前に地方ヒーロー達と海斗は登場して握手撮影会を行うと言う。
 一階受付で年間パスポートの更新手続き。海斗のコレクションマグネットを受け取る。その手続き中に十時半、地方ヒーロー達が出て来る。総勢十一人、ヒーローだか怪人だか、はたまた不審者のようなのもいる。名前は書き留めず。
 激しさを増す風雨の中、作田嶋神社参拝。
 萬画館に入り、特別企画展をもう一巡見る。女性客が多いようにも思う。
 先程の場所に海斗とファリンクスが登場している。ショーを中止した分、握手撮影会は回数を増やしている。
 予定より早く切り上げて十一時半頃には萬画館を出て、十一時五十二分の仙石東北ラインで仙台市博物館に向かう。初めて地下鉄東西線に乗る。
 仙台駅から東北本線での帰りの途中、小牛田駅で前回訪問記に書いた派手な車両が停車しているのを見掛ける。水玉模様のような地の上に、女川町立女川小学校六年生児童作の「いろはかるた」があしらわれている「石巻線『ゆめのまち列車』」。ラッピング車両である。NHK仙台放送局の企画。

 今年の「まつり」三日間のうち、筆者の行った日だけ悪天候。筆者の雨男発動か、それとも誰かの筆者への怨念か。怨まれる心当たりはいくつもある。
 知識も興味も無いまま石ノ森両館に特別企画展を見に行って、見てみたら案外面白かった、楽しめたと言う事はあるが、今回はどうにも興味が湧かず。決して出展者や企画自体をけなしているわけではない。

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