平成十三年十月二十八日(日)
当日の午前中から昼過ぎにかけては仙台市博物館の特別展「競う! 江戸時代のスポーツ」を見学する。午前中は仙台市も晴れていたのが十三時二十分頃、博物館を退出する頃には小降りの雨。駅へ急ぐ。
十四時一分の仙石線快速に乗り、石巻着は十四時五十七分。駅のコンビニで傘を買う。
立町通りのロボコンが持っている答案、以前は「0てん」だったのがいつの間にか書き換えられて「満点◎」(◎は花丸)になっている。後日の地元紙記事によると、「ロボコンが勉強をした」ということで十月上旬に管理者の市が書き換えたのだという。実に粋である。
和田社長を訪ねる。博物館特別展の図録を見せる。また、風景印、ブロードバンド等について歓談。二十分ほどか。
萬画館に向かう。館内はあまり客は多くなく、静か。
「墨汁一滴」には新商品も入っているがやはり欲しいものが無い。家族連れの客、母親が子供に(バンダイの商品等ではなく)ここでしか買えない茶碗等を選べと教えている。おっかさん、あなたは実に正しい。
今回の目的は第2回企画展「ぼくらのマンガランド」。市立住吉小学校の児童達がマンガランド事業について調査、発表したもの。企画展ながら参観は無料、一階のチケット自動販売機も企画展のボタンは紙が貼られて隠されている。企画展示室の一角を使っての展示で、他の一角には空のショーケース等が並んで係の人達が何やら作業をしている。第3回企画展の準備ならん。
街頭での通行人への調査や幅広い年代層へのアンケート、地元企業への取材、新商品の提案、商店街活性化案等、多岐に亙っている。写真や絵、図等が多用され、努力の跡が窺える。
何より、ただネット検索だけですませたような調査報告が無いのには安心する。児童生徒のインターネット利用には前々から反対している筆者、自分の足を使わないで小学生のうちからインターネット頼りでは将来ろくな大人にならないというのが持論。それこそ掲示板に「教えて下さい」書き込み連発の質問屋になるのがオチである。
この発表の児童達はマンガランド事業を素直に楽しんでいるようだ、批判的な、或いは反感を示す記述は見られない。ただ、各種アンケート調査の結果を見ると、石ノ森章太郎自体についてはあまりなじみが無いのではないかと思われる。「好きなマンガ」「これから設置して欲しいモニュメント」等の上位に来ているのは「ドラえもん」「ワンピース」「ポケットモンスター」「ハム太郎」等。「燃えろ!! ロボコン」「クウガ」辺りで初めて石ノ森章太郎作品に接したという子供が多いのではないか。「ゴレンジャー」は寧ろ彼等の親の世代だろう。尚、「009」新作アニメは宮城県の民放では放送されていない。
常設もじっくり見る。003の聴覚体験を初めて全部聴く。
また、ビデオ「石ノ森章太郎の
今後、仮面ライダーG3や仮面ライダーギルスのマスクは常設に展示されるのだろうか。ライダーマンを飾ってG3、ギルスは排除という理屈はあるまい。
三階のカフェ「BLUE ZONE」を初めて利用する。ピラフ、紅茶、鶏の唐揚げ。西側の窓辺の席で食す。旧北上川と石巻市中央の町並み、日和山などが見えるが元々さほどいい景色でもないと思う。雨は降り続く、真っ白な空。
ライブラリーのパソコンをいじってみたりもする。この部屋には中田町のふるさと記念館の他、増田町まんが美術館(矢口高雄)、やなせたかし美術館アンパンマンミュージアム、手塚治虫記念館等、全国の他の漫画家施設の紹介パネルもある。
十七時四十分頃退出。
萬市場で買い物、「ひじきふりかけ」「わかめふりかけ」「わかめスープ」「三陸マリン物語」そして第3回企画展の前売券。ふるさと記念館にあった「のたり松太郎」松太郎人形が店内にあるので店員に訊くと二週間ほど前にこちらに来たという。
粟野蒲鉾店は閉まっている。
十八時十八分の小牛田行で帰途に就く。
繰り返しだが、三回目の訪問にしてやっと館内を大体見聞できた。やはりじっくり見学するにはそれなりに時間の掛かる施設である。
三階のカフェは結構うまい。何より、ピラフの他にもライスカレー等、御飯物があるのがよい。
萬市場で買った「わかめふりかけ」は前述の「ひじきふりかけ」の姉妹品のような体裁。これも炊き立ての飯に混ぜ込んで喰うのが最高、更に握り飯にしてもうまかろうと思う。今まで萬市場で買った品物ではこの(有)兼宮商店のふりかけ二品が一番気に入っている。
I use "ルビふりマクロ".