「石森章太郎ふるさと記念館」第九十四回訪問記

平成二十六年四月六日(日)

 この日も八時二十五分水沢発、九時十五分石越着。天気晴れ。
 駅前の路面が整備され、旧くりはら田園鉄道駅舎跡は駐車場になっている。付近で尋ねたところでは、三週間ほど前に工事があったと言う。
 十九分のバスに乗り、記念館前で独り下車。
 本館受付で友の会会員証更新手続き。
 企画に入る。第46回特別企画展「宇宙戦艦ヤマト2199展」四月五日(土)から七月十三日(日)まで。昨年の新作テレビアニメの企画展である。昨年の今頃のふるさと記念館は松本零士展だったが、今回は松本無関係、原作・西﨑のヤマト展。
 「2199」は毎週楽しみに見ていた。仙台市にも劇場公開が来たようだがそちらは見に行っていない。原典を踏まえつつも新たな世界を構築していたと思う。ただ、岩手県南住民としては、劇中で北上夜曲が使われなかったのが不満ではある。
 エントランスには総統、古代、森の等身大パネル。劇場版パンフレットや模型等が売られている。三千円以上の購入でおまけがつく。
 企画に入ってすぐ右手の挨拶文で、総監督・出渕裕と章太郎の関係が説明されている。室内中央に、全長五メートルほどのヤマト模型。壁面には地球からイスカンダルまでの航路概念図、登場人物の設定画、大きな手描きのヤマトの絵等、劇場公開時のポスター等。番組スタッフによる説明文が実に詳しく、意気込みが感じられる。その他、小さな模型も展示されているが立体物、玩具の類は少ない。室内には艦長、島、スターシャのパネルが立っている。テレビセットでは劇場予告編を上映している。
 客は割りと入っている。親子連れも多いがヤマトを熱心に見ているのは親で、子供はエントランスの仮面ライダー人形に関心があるようである。
 沼倉副館長に招き入れられて事務室内で暫し歓談。新館長はこの日不在。
 生家も覗いてみるが特筆事項なし。
 たけちゃんラーメンでしょうゆラーメン大盛り五百三十円。
 そしてまた本館に戻り、企画や常設を見て回る。
 開館当時から売られている(売れ残っている)ちばてつや「のたり松太郎」のコースターは、この日から「暴れん坊力士!!松太郎」放送開始により現役作品の商品になる。買う。
 十三時のバスで帰途に就く。「はっと亭」でカツ丼を食す。
 十四時十一分の下りに乗って水沢着は十五時七分。

 企画展は実に「読ませる」展示で、実に楽しめた。単に作品を並べるだけでなく、スタッフの熱意が伝わって来る展示だった。
 既に萬画館ではマクロス、こちらではヤマト。日本を代表する宇宙軍艦が宮城県に集結している。

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