「石森章太郎ふるさと記念館」第九十三回訪問記

平成二十六年二月十一日(日)

 八時二十五分水沢発、九時十九分石越着。大体花泉町辺りまで南下すれば積雪は少なくなるものだが、先日来の大雪で、登米市もあちこちに積雪が目立つ。この日の天気は晴れ。
 十九分のバスに乗る。老人と子供で満席。途中のバス停からも次々乗り込む。
 一人川前で降りて、石大神社に向かう。建国記念の日だが人気ひとけも飾り付けも無い石森鎮守。深く積もった雪を踏みしめつつ、当地出身の儒学者・新井雨窓の記念碑を調べる。以前、撰文が瀧川資言なのには気付いていたが改めて全文を読むといろいろな事が書いてある。写真を撮る。
 三十分ほどいたか。記念館に向かう途中で友の会の幹部と偶然出会い、少し会話。
 伊勢岡神明社もいつもどおりひっそりとしている。
 北側から記念館に入る。第15回特別企画展「石森ふるさとマンガ作品展」二月八日(土)から三月九日(日)まで。年度末の恒例企画。
 受付で栞を渡される。趣旨、参加校等の紹介、受賞者一覧が掲載されているのでここには再掲しない。石森ヒーロー作品三百六点は小中学校や託児施設から、漫画オリジナル作品四十四点は中高生からの出品、計三百五十点。
 今回も作品内容は様々。想像力や独自性が光る作品もあれば、既存の絵等を手本にしたのが明白な作品もある。仮面ライダー1号や009、ロボコンのような古典からテレ朝ライダーまで、題材の年代も長きに亘る。ああ、今の小学生にとっては最早、テレ朝ライダー初期のクウガやアギトも古典か。一点、石森ではないスーパー戦隊の絵を見付ける。BLACK作品も一点あり。
 休日だが客は多くない、時折親子連れ等が入って来る。
 生家で新任の案内係の男性と会話。
 そして今回もたけちゃんラーメン。この際、この店の全品目の制覇を考え始める。この日はネギみそラーメン大盛り、七百円。
 また本館で過ごす。
 十三時のバスで帰途に就く。朝の便の乗客達がまたも乗っている。
 駅前の「はっと亭」ではっと定食八百円を食し、十四時十一分の下りに乗って水沢着は十五時七分。

 ふるさと記念館ならではの自主企画展、これからも続けて欲しい。
 昭和ライダー役者や愛好家がテレ朝ライダーをいくら否定しても、今時の子供達にとってテレ朝ライダーこそが「初めて出会う石森章太郎作品」である。否定論者達は、テレ朝ライダーを「原作者の地元」から締め出せとでも言うのか。

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