「石森章太郎ふるさと記念館」第八十五回訪問記

平成二十五年二月九日(土)

 諸般の事情で水沢駅から乗車したのは十五時十一分、石越着は十六時十分。使えるバスの便は既に無いのでタクシー利用で石森郵便局付近で下車。伊勢岡神明社参拝の後、本館に入る。十六時半過ぎ。
 第14回自主企画展「石森ふるさとマンガ作品展」この日から三月十日(日)まで。年度末の恒例企画。
 今回も託児所、幼稚園から高校まで、児童生徒の数多くの作品が展示されている。筆者の到着が遅くて時間が無かったので、参加校の記録等は取っていない。009やロボコンのような古い作品から最近のテレ朝ライダーまで、様々な題材が取り上げられている。その中にBLACK作品を二つ見付ける。作者はいずれも小学生。
 この日は銀河万丈朗読会「言‐ごんべん」特別公演開催。筆者の到着時には既にエントランスに高座が設けられているが、更なる会場設営作業の為、筆者は十七時過ぎ頃から暫く屋外や常設で過ごす。南側駐車場で、銀河と親交があると言う気仙沼市の夫妻と会い、共に常設を見る。
 十八時開場。客席の設置も済んでいる。事実上、筆者が来場一番乗りである。最前列中央に席を取る。やがて盛岡組やその他の聴衆も続々来場。七十人の事前申込制なので立ち見はいない。
 中田教育事務所の熊谷義行所長の挨拶の後、銀河万丈入場。
 声優・銀河万丈、旧名・田中崇。数多くの出演作があるが今、一番有名なのはやはりテレ東「開運! なんでも鑑定団」のナレーションか。筆者にとってはやはり「銀河鉄道999」テレビシリーズのメーテルの父である。
 銀河から挨拶の後、朗読が始まる。演目は下記のとおり。

 東海林と犬丸の作品は高座に登らず、腰掛けて演じる。東海林の二作品は随筆。犬丸のは老人に飼われていたインコの独白。客席からは時折爆笑も起こる。
 三作品で大体一時間。ここで休憩。銀河も一度退場して、次は和服に着替えて出て来て高座に正座する。
 四本目は時代小説。蛮社の獄の頃、武士の争いに巻き込まれたかざり職人夫婦の悲劇。鳥居甲斐守耀蔵、通称妖怪は「遠山の金さん」の悪役。この一本で約一時間。
 最後にふるさと記念館の熊谷義行館長からの挨拶。お開きは二十時四十分頃。
 最後の電車の時刻が迫っているので、熊谷氏への挨拶もそこそこにすぐに本館を出て、タクシーを呼んで九時十一分の下りに乗り、二十二時三十九分水沢着。

 朗読会と言うもの自体、初めての鑑賞だったが、実に面白かった。様々な声色を使い分けて演じる世界。

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