「石森章太郎ふるさと記念館」第七十四回訪問記

平成二十三年十一月十六日(土)

 十時頃にマシンで出発。四号線を南下し、前沢町内の吉田石油で給油して自身も一服。道中、霧が出ていて寒い。花泉町永井で右折して県道百九十号線に入る。大地震から十ヶ月だが、花泉町内ではまだひび割れた道路の工事を見掛ける。
 石森局ATMで資金調達。
 伊勢岡神明社参拝。
 そして記念館に着く。
 午前中の館内は閑散としている。
 第39回特別企画展「ふるさと・回帰展」この日から一月二十九日(日)まで。章太郎作品のコミカライズを中心とした特集。弟子筋が各々の作品を携えて章太郎の故郷に帰って来たと言う趣旨。ポスターは山田ゴロ画。
 出品者と作品名は順路に従って下記のとおり。

 出品作はテレビ番組のコミカライズ、表紙絵、出品者各自の自前作品等多岐に亘り、また各人の作品数も一枚だけの人もいれば壁一面を占めている人もいる。全般的に昭和作品が多い。同一題名の作品が複数の作家から出品されている。
 山田ゴロとシュガー佐藤の作品数が多い。山田は児童向けで一貫しているが佐藤のは児童向けから大人の劇画調まで作風の幅が広い。実は最近、佐藤のその幅広さについて筆者は関心を持っている。東京読売巨人軍の内紛について報道されている時に「童夢くん」出品と言うのは間が良いのか悪いのか。筆者にとってはやはり「すがや」の「ゲームセンターあらし」が懐かしい。テレビアニメは見た事が無いが雑誌連載は読んでいた。
 横書き作品の並べ方について記念館職員に注意をしておく。縦書きの作品が並ぶ中に突然、何の注意書きも無く横書き作品が出て来るのでページを見る順番に戸惑う。
 今回も往年の児童誌が展示されている。仮面ライダーやマジンガーZ等と共に表紙を飾っている和田アキ子、郷ひろみ、ドリフが今もトップスターの座を保っているのは凄い。
 生家のブルーシートは外されているが閉鎖中のままである。
 「めだか」は当分閉鎖中のようだし、竹ちゃんラーメンは既に利用しているので、今回から中田町の南隣り・迫町の飲食店を研究する事にする。登米市歴史博物館に行く道の橋の手前に三軒の食堂が並んでいる。今回は一番奥のらーめん工房プッペ。座敷に上がって味噌ラーメンと炒飯を喰う。
 そしてまた記念館に戻り、敷地内を徘徊する。庭の銀杏の木が見事である。
 午後からは客が増える。
 十六時頃に辞去し、十七時過ぎに帰宅。

 ふるさと記念館らしい、幅広い内容の展示である。児童向けのギャグ作品も大人向けの卑猥な作品も差別なく同列に並べているのが良い。ただ作品は古い物が多いので、世代人が懐かしんで見るのには良くても平成生まれには難しいかも知れない。筆者もまた懐かしんで鑑賞した一人である。
 迫町の飲食店研究を始めたが、一日も早い「めだか」復活を願うばかりである。

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