「石森章太郎ふるさと記念館」第三十二回訪問記

平成十七年七月十七日(日)

 七月二十日で開館五周年。あの暑い日からもう五年経過、早いものだ。
 久方振りのマシンでの遠征。八時過ぎに出発、水沢市真城の国道四号線沿いの給油所で給油していつもの道程を南下する。日曜日の朝、渋滞も無く快走、国道四号線脇の気温表示は既に三十度近くを示す。九時半頃には現地着。
 まず蔵楽に顔を出して「昨日来なかったから心配しただろう」と自分から言う。後述の特別企画展は十六日から始まっている。まずりんごジュース一杯。
 第18回特別企画展「ONE PIECE展」七月十六日(土)から九月二十五日(日)まで 。人気漫画、アニメと言うことは知っているが鑑賞したことは無い。展示内容は専らアニメの設定資料、映画ポスター、製作の様子のビデオ上映、登場人物の大きな人形等。原画使用は許可されなかったそうである。主に家族連れでそこそこ賑わっている。
 常設に「星の子チョビン」#1から#3までと「がんばれロボコン」カラーの原画展示。「チョビン」は先日萬画館で最終回を読んだところだ。
 奥のビデオライブラリーで「燃えろ!ロボコンVSがんばれ!ロボコン」を見る。発売以来未見で、どうせ今回の特別企画展は時間を掛けて見る物でもないのでこちらに時間を割く。操作盤には「92分」と表示されているが実際は四十分ほど。他のビデオと混同して誤記したな。鑑賞中に小野寺弘幸氏に挨拶される。
 十一時過ぎに鑑賞を終えて生家に赴く。案内係の男性二名と小野寺おっかさん(弘幸氏夫人)達と談笑。水沢市はいつも十中八九「競馬場のある所」と言われるので、「緯度観測所」「偉人のまち」と言われると嬉しくなる。本当に登米市民は水沢市や一関市に詳しい、ひょっとしたら盛岡市民より詳しいのではないか。
 十二時半頃、石森局ATMで資金調達と送金。
 蔵楽で昼食、ざるセットとブルーベリーアイスクリーム。かなり混んでいる。特別企画展に合わせて販売されている商品はどこにでもあるような文具、玩具ばかりで、「ふるさと記念館の土産物」たりえていない。
 副館長氏と企画をもう一度見て、更に事務室内で談笑。開館五年にして事務室内に入るのは実は初めて。ライダーシリーズについて講釈を垂れる。ふるさと記念館にしても萬画館にしても、そこに勤める職員はシリーズについて殆ど知識が無い。
 いろいろ話し込んでしまって辞去は十四時半頃。
 登米町「みやぎの明治村」に向かい、水沢県庁記念館と海老喜商店に顔を出す。海老喜では「そば」「うどん」「つゆ」を買う。レシートに印字されたのはまだ「登米郡登米町」だ。
 石巻市に向けて出発するのは十六時少し前頃か。

 企画展の題材自体について興味も知識も無いので論評はしない。ただ子供客に受けているのは間違いないようである。石森作品の全てが「客を呼べる」わけではない、積極的に「今時の人気作品」で集客を図るべきだろう。

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