この日放送開始の「仮面ライダー555」を見てから出る。東北本線九時十一分水沢発、十時八分石越着。晴れ。路面に雪は殆ど残っていない、道路の両側に
筆者の数分後に下り列車で到着の人がいて、その人の出迎えの自動車に便乗させてもらう。
間もなく館到着。今回の訪問目的は当日開催の「章太郎メモリアルデー」、二十五日が章太郎の誕生日。当該訪問記に書いたとおり、昨年は大雪大荒れの天気でひどい目に遭うが今回はいい天気である。
館南側の駐車場で餅
生家にも顔を出す。館長夫人の
旧石森幼稚園の建物の中では「昔の遊び」凧や空気鉄砲製作中。
「蔵茶房
企画展示室では第2回自主企画展「高校生マンガ展」開催中、一月十八日から二月二十三日まで。勿論無料である。企画で無料展示は初めてだと思う。
東北高校の在校生、卒業生と宮城第一女子高の生徒の作品が中心。一頁の商品から十六頁の長い作品まで。よく解らぬ作品、うまい作品、技法もいろいろ。
企画の入り口の左脇には、漫画家等からの年賀状が飾られている。石森プロや手塚プロ、里中や矢口等の石ノ森プロジェクト常連、その他大勢。俳優では梅沢富美男、伴大介、藤岡弘、。藤岡のは武術の道場の畳の上に正座する本人の姿。伴のは首にレイを掛けた本人が野球場に立って両手を挙げて観衆に応えている写真で「キカイダー ジロー」と手書きで書き加えられている。「キカイダー」「イナズマン」でそれぞれ主役を張っているのだから伴には宮城県に是非来て欲しいとは思っている。
実に温暖な日である。
十二時半からエントランスでトークショー。町長は会議の為欠席、代わって助役が挨拶。出演者は記念館友の会の佐藤会長、漫画家・山内ジョージ、小野寺館長。
山内は中田町出身で中学生時分から章太郎と親交があり、トキワ荘にも出入りしていたと言う。文字を漫画化した作品を多く発表している。筆者はこの手の文字漫画は大好きである。
去年のトークショーは小学生の小学生の頃の噺が主だったが今回はその続きで、上京前後やトキワ荘時代。時に場内に笑いを巻き起こしつつ、三人が語る章太郎の青春時代。
一番印象に残ったのが山内の言葉「少しでも長生きして多くの人達を楽しませたい」。芸術家として素晴らしい心意気だと思う。山内は「いしのもり」の動物文字絵作品を記念館に贈る。
一時間ほどで終了。
何人か、遠方からの常連客の顔を憶えている。「今日もあの人来ているな」と思う。向こうもそう思っているだろう。
館の北側の
今回の買い物は「墨汁一滴」で丸餅六個。「555」商品は未入荷。そういえば龍騎マスクはとうとうエントランスに設置されないまま番組が終了してしまった。
十四時半頃、「蔵楽」に戻る。蔵の中では河北美術展入賞作家の佐々木金男の絵画作品を展示中。カウンターの方から蔵に向かうと後ろ姿の裸婦像が目に飛び込んで来るのが強烈。他に静物画や風景画等。また、店の情報、新企画を周知する一枚刷りの「たより」も発刊され、自由にお持ち下さいと置かれている。
幸朗氏おすすめの「蔵楽ランチ」で昼食。飯、味噌汁、ヒレカツ、香の物で七百五十円。本格的なうまい定食、これは嬉しい。尚、卓に置かれている「お品書き」は木の板二枚を蝶番で繋いで作ったもので、これもまた味わいがある。デザートとしてケーキセット六百円も喰う、チーズケーキとコーヒー。「蔵楽」にはコーヒーはいろいろあるが紅茶は無い。幸朗氏も遅い昼食を摂る、暫し歓談。
十五時半頃のバスで帰るつもりでいたら、往路で乗った自動車がまたその人を送って石越駅に行くというのでまた厚意に甘える。十五時四十分頃に出発、駅には五十五分頃に着く。筆者は五十九分の下り列車で帰途に就く。
たまたま石越駅で記念館に向かう人と出会えて自動車に便乗させてもらえて本当によかった。交通費が浮いた。尚、バスの運行表はまた改定されて、月曜日から金曜日までの平日、土曜日、日曜休日の三種類になっていた。
今年のメモリアルデーは好天で何より、これに尽きる。また来年も凧揚げが出来るように祈ろう。来年のトークショーはどのような内容になるか楽しみだ。
高校生展は今後も継続して行って欲しい、先般のヒーロー作品展共々、実にふるさと記念館にふさわしい企画である。出品する高校生達にとっても栄誉だろう。
「蔵楽」の献立は更に充実してきている。おやつ程度ではなくきちんとした食事が摂れるのだから大変結構。絵画の展示もいいことだと思う、店内が華やぐ。
三月には記念館で山内の作品展が開かれるそうだ。
「墨汁一滴」で売っている餅は筆者の買った丸餅の他に角餅、豆入り餅の全三種類。丸餅の袋には「009」の絵のラベルが貼ってある。鳥肉や茸等と煮て自己流の雑煮にして3D映画「仮面ライダーワールド」を見ながら喰った、これを「仮面ライダー
I use "ルビふりマクロ".