「石森章太郎ふるさと記念館」第百四十回訪問記

令和二年十二月十二日(土)

 水沢駅八時二十五分の上り、石越駅には九時二十一分。すぐに市民バスに乗り、石森仲町で下車して入館。十時少し前、一番乗り。
 第63回特別企画展「マンガ家入門展」この日から三月十四日(日)まで。かの有名な章太郎の著作について。筆者はそう言う本があるのは知っているが実際に手に取った事は無い。
 入門書とはその道の大家でなければ書けないとされる。それを二十代にして書いた章太郎。自作を題材にその技法を解説する他、心構えや生活態度にまで言及している。特に筆者が印象に残ったのは大略「流行に乗るのではなく自分が流行を生み出すくらいの心意気でやれ」と言う主張。
 同書をきっかけに漫画家を志した人、或いは同じ土俵のストーリー漫画を諦めた人がいる。影響を受けた漫画家達からの寄稿も展示されている。
 実に濃密な展示内容で一巡するのに五十分。
 生家に顔を出す。
 たけちゃんラーメンに行くと出前中。やがて戻って来るのでメンマラーメン大盛り。
 十二時五十分のバスで石越駅に向かう。本当はここで上りに乗って石巻市に向かう予定だったのが痛恨の誤り、つい下りに乗ってしまう。有壁駅辺りで気付いて、今から一ノ関駅で乗り換えても石巻駅着は十七時過ぎ。仕方なくそのまま帰宅。

 訪問記の分量としては大した事は無い。ただ展示はあまりにも濃密で読み込むにも大変頭を使う。
 そして大失態。一度石越駅で降りてからまた乗って石巻市と言うのはあまりした事は無いはずである。この失態は翌日に取り返す。

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