「石森萬画館」第百三十八回訪問記

令和二年十二月十三日(日)

 本当は前日は石越駅から石巻市に向かう予定だったのが誤って一ノ関行に乗ってしまってそのまま帰ったので、急遽翌日に石巻行を決行する。
 まだ暗いうちの六時十五分の上りに乗り、一ノ関と塩釜で乗り換えて九時二十一分に石巻駅に着く。曇天、微風、肌寒い。
 今回の目的は新しいマンガロードフラッグの踏査。今まで何回も入れ替えられて今度が何代目なのかは知らない。
 駅前からまず南下して立町に入ってから東進。いちいち写真を撮る。
 ことぶき町を南下してアイトピアを通り、日和山の麓辺りまで行く。
 何年振りか粟野蒲鉾店本店。仙台駅で買う事が多く、本店にはあまり行っていない。五種類を二枚ずつで十枚買う。
 元気いちばで海産物や弁当を買う。
 十一時頃に中瀬に着く。
 入館して企画から見る。第79回特別企画展「釣りキチ三平展」この前日から一月三十一日(日)まで。本当は矢口高雄画業五十周年記念として企画されていたのが直前の十一月二十日に本人が他界。急遽追悼展になってしまった。
 矢口については我が「帝國」で何度となく取り上げており今更贅言を要さない。石ノ森両館を語る上で欠かせない人物である。
 展示は「九番勝負」の原画や映像、本人の談話等。
 十一時四十分から映像ホールの「龍神沼」英語字幕が加えられている。これも何年振りの鑑賞か。原作の台詞では一万円、アニメでは十万円。まさに前日、ふるさと記念館で「マンガ家入門展」を鑑賞したばかり。
 一度出て昼飯時に八幡家で恒例のかば焼き定食と茶わん蒸し。女将在店。
 十三時頃に再び中瀬。
 企画の映像を全て見る。
 十四時十分までいる。
 十四時半の小牛田行に乗り、水沢駅着は十六時五十二分。

 急遽の石巻行でも、ふるさと記念館「マンガ家入門展」の翌日に「龍神沼」を鑑賞したのは味わい深かったし、八幡家での食事、何より時間をかけてマンガロードフラッグの踏査、久方振りに粟野本店で買い物も出来て、結果としてよかったとは思う。そう思う事にする。そうに違いない。

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