「石森章太郎ふるさと記念館」第百三十九回訪問記

令和二年七月十八日(土)

 七時三十五分にマシンで出発、間も無く雨が降り出して雨具を着用する。県外行自体が四ヶ月振りである。
 いつもの道を南下する。雨は途中でやむが雨具を脱がずにそのまま走行する。
 中田町に入り、まず伊勢岡神明社参拝。
 九時前には着く。
 開場、入館。
 エントランスの受付も例によって透明幕が張られている。非接触型の機械で検温され、また筆者のような大常連でも連絡先の記入を求められる。筆者の体温の低さに驚く職員。心情的にも物理的にも筆者は冷たく、繰り出す駄洒落は寒い。
 年会費を納入して友の会会員証の裏に今年度のシールを貼り、欄が全部埋まる。二日後の二十日が開館二十周年記念日だがこの状況下にて記念式典は一切無し。
 開館20周年記念第62回特別企画展「石森キャラクターデザイン展」この日から十一月二十三日(月・祝)まで。特撮作品のキャラクターの紹介、解説。
 各作品毎に原作萬画、検討用原稿、決定稿、実写作品の写真が並べられている。紹介作品はチラシ、ポスターに載っている「仮面ライダー(1号)」「イナズマン」「ロボット刑事」「仮面ライダーBlack(BLACK)」「変身忍者嵐」「人造人間キカイダー」「がんばれロボコン」「秘密戦隊ゴレンジャー」と「シージェッター海斗」。筆者の記憶の限り、ふるさと記念館或いは登米市で海斗を見るのは初めてである。
 骸骨だった仮面ライダーのように、当初案から完成までに大きく姿を変えたものが目立つ。イナズマンは萬画と特撮では印象が異なる。章太郎自身はゴレンジャーのデザインを自賛している。
 入室直後は見学者は筆者一人だったがやがて次々に来場する。
 ガラスケースに展示作品関連の書籍が収納されている。館職員に「これらの一部は本館ライブラリーで読める旨を表示すれば親切ではないか」と提案すると、展示内容は業者の管轄なので館としては勝手に手を加えられないとの事。しかしこの日はその業者も来館しており、筆者の意見が業者に伝えられてその了解を得て、筆者が帰るまでにガラスケースに表示される。
 新年度着任の職員が筆者に挨拶するのは恒例。
 たばごやは六月三十日で閉店。母体の運営法人は存続だと言う。これでまた敷地内で食事が出来なくなる。
 生家にも見学者数組。
 たけちゃんラーメンでメンマラーメン大盛り。
 企画展示室には何度も出入りする。
 十三時前には出る。帰途であるが所用で一関市に立ち寄る。

 特撮愛好家としては楽しめる展示である。髑髏から仮面ライダーへ、等は既に有名だし筆者も何度も見ているが、原作者の地元で見るのはまた格別の思いがある。
 果たして今後、海斗ショーが原作者の地元で開かれる事はあるだろうか。

一覧に戻る

目次に戻る