「石森萬画館」第百三十四回訪問記

令和二年七月二十三日

 六時五十七分東北本線水沢発上り。鉄道利用自体が四ヶ月振り。筆者が日常的に鉄道を利用するようになったのは社会人になってからだが、四ヶ月も間が開くのは多分初めてである。七時二十二分一ノ関着。ホームの立ち食い蕎麦屋・あべちうが四月十一日から休業している。八時丁度の上りに乗り、四十八分小牛田着。
 天気は好い。一度駅舎の外に出る。小牛田局ATMで資金調達。駅から郵便局までの歩道に沿って水路があり、鯉が泳いでいる。
 九時二十七分発の女川行に乗り、十時四分石巻着。
 マンガロードには新フラッグが掛けられている。
 現地に行けなかった三月中に、元気いちば前にBlackと009の新しいブロンズ像が設置されている。この日、初めて見る。既に設置済みの樹脂製Black像に比較してブロンズ像は小さく、また細身である。十円硬貨を洗剤で洗ってみれば解るとおり、青銅器は本来、光り輝くものである。今回の009像は初めから緑青の色だがBlack像はまさに黄金色に輝いている。ここで勿論、剣聖の名台詞「Blackがゴールドになるわ」
 暑い日。  元気いちばの裏手、会場である川岸の堤防に向かう。
 感染症対策が呼びかけられつつ、人はそれなりに集まっている。
 他の人達とは十分な間隔を保ちつつ、十一時から何故かラジオ体操。音源は宮城県のタレント・本間ちゃんの方言版。
 行政等、関係者の挨拶。
 「仮面ライダー1号とサイクロン号」像の除幕式。等身大であろう、マシンに跨るライダー像で、今まで石巻市と登米市共に「愛車に乗るヒーロー像」は初めてである。今回も原作萬画準拠の作りで、特色は自分もライダーの後ろに乗れる事。尚、除幕式の為に今回は堤防に置かれるも後で「かわべい」の中に移設される。
 序幕の後、多くの人々がサイクロン号に跨って記念写真撮影を楽しむ。勿論、その都度スタッフがサイクロン号を拭いている。
 午後から仙台市で用事があるので中瀬に行く時間が無い。石巻駅に走り、十一時五十三分仙石線快速仙台行に乗る。
 仙台市での用事の後、国府多賀城駅前の東北歴史博物館での特別展「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ 」前期展示を見てから帰途に就く。京都国際漫画ミュージアムとすみだ北斎美術館の収蔵品の展示で、末尾に萬画館の展示あり。

 それほど長時間屋外にいたつもりは無いが帰宅してから見ると自分の両腕が赤い。

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