「石森章太郎ふるさと記念館」第百三十八回訪問記

令和二年二月八日(土)

 水沢駅から六時五十七分の上りに乗り、一ノ関駅での乗り換え待ち時間が四十分ほどで石越駅着が八時二十二分。ここでタクシーを呼んで九時前には着く。
 第21回自主企画展「石ふるさとマンガ展」この日から三月八日(日)までの予定だったが三月三日(火)限りで打ち切り。
 蛇好館長自ら脚立に乗って作業をしている。
 通例だと初日は九時から式典で九時半から開場だがこの日は特に式典は無し。引き返しだが好天なればV3像の石森前田公園に行ってみる。宮内洋を招いてのあの伝説の開園の日から今年で十年、果たして公園はだいぶ汚れている。高い台座の上に立つV3像は変わりないが、ダブルタイフーンは黒ずみ、手形レリーフは損傷が激しい。既に説明の文字は一部判読困難になっており、サインも消えかけている。手形レリーフも既に掌底の部分は剥落しており、このままでは遠からず崩壊してしまうだろう。後刻館長にこの件を告げると、公園の管轄は建設部だと言う。
 九時半までに再入館して企画に入る。いつもどおり、近隣の児童生徒や東北高校マンガ部顧問の作品。児童の作品の一つが「さるとび」ならぬ「エスパーエッちゃん」。
 生家にも顔を出してなじみの関係者と話し込む。見学者が入って来れば筆者は席を立って内部の案内をする。この日、案内したのは二組。そのうちの一組は後で本館受付に対して筆者の案内に対する好評を述べて行ったと言う。
 「たばごや」は貸切で利用できず。
 記念館前十二時三十五分発の市民バス、石越駅十三時十六分発の下り電車に乗って十四時過ぎに水沢駅に着く。スーパー戦隊映画鑑賞は翌日回し。

 自主企画展について言う事は無い。
 前田公園の荒廃については開園十周年を機会に手入れを望むのみである。あのままでは市の姿勢を疑われるし宮内洋にも失礼だ。
 筆者独自の楽しみである生家内部の案内は押し付けない、嫌がられないを心掛けているが、今のところあっち行けと言われた事は無く、また「汝が暗黒大公か」と言われた事も無い。来館者が喜んでいたのならそれで良い。

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