「石森章太郎ふるさと記念館」第百二十二回訪問記

平成三十年二月十八日(土)

 六時五十七分発の上りに乗るべく早起きして水沢駅に行ったのに大雪で一ノ関・盛岡間は六時二十七分の始発から運休。再開の目途も立たずと言う。一瞬考えて、一ノ関までマシン(原付二種)で行ってそこから公共交通機関を利用する事にする。
 日当たりが悪くて路面に氷雪の凹凸の残る水沢駅近くで早速マシンで転ぶ。バス通りに出れば平坦ではあるが凍結状態なれば速度を抑制せざるを得ない。七時台で国道四号線は空いてはいる。冬場にマシンで三十キロメートルもの道程を走る事は普段は無い。途中、ふと思い出して鞄からマスクを取り出して装着する。無いよりはマシ程度の防寒。
 七時五十分頃には一ノ関駅南側の駐車場に着き、マシンを置いて駅に駆け込んで切符を買う。八時丁度の上りに間に合う。全く平常運転の一ノ関以南。石越には二十三分着、市民バスは九時十五分発。相変わらず北からの来訪者に対して東北本線と市民バスの接続は不便であるが、利用者が筆者一人と言うのもまた事実である。
 バスは二十分ほどの乗車。石森仲町で下車して伊勢岡神明社に参拝してから館に向かい、北側から入る。
 第19回自主企画展「石森ふるさとマンガ作品展」二月十日(土)から三月十一日(日)まで。年度末の恒例。
 東北高校漫画部、近隣の園児児童生徒の作品。絵画のみ。やはり最新作仮面ライダービルドの絵が多い。それぞれ力作ではあるが、既存の章太郎画の模倣よりも独自作品の方が筆者の好みではある。今回も麻宮騎亜による審査あり。筆者が一番気に入ったのは稲刈りをする仮面ライダーの絵。当地ならではの発想である。ストーリー漫画は筆者の感性が劣るのか、よく解らぬ作品もいくつかある。
 館内空いている。伊藤館長から事務室に招き入れられて話し込む。
 両展示室に出入りする。展示作品の作者の身内と思われる人達が見に来ている。
 先日のガールズ展の人気投票の結果は一体どうなったのか。
 楽しい時を過ごしていても帰路ではまたマシンに乗るのでそれを思うと気が重い。
 十二時半頃までいる。三十五分の市民バス。石越駅からは十三時十六分の下りに乗って三十八分一ノ関着。同市内での用事を済ませて十六時頃にまたマシンに乗り、十七時頃には帰着。

 恒例行事に付ける注文無し。ただ今後も継続せよ。
 大常連の御意見をありがたく拝聴すると言う姿勢のふるさと記念館。

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