「石森章太郎ふるさと記念館」第百二十一回訪問記

平成二十九年十月二十八日(土)

 午前中は他の用事があり、十四時少し前にマシンで出る。曇天。伊勢岡神明社参拝の後、十五時頃に北側駐車場に着く。すぐ入館。
 第57回特別企画展「ガールズコミックヒストリー展 〜少女マンガは女性の時代を映す鏡である〜」この日から一月二十八日(日)まで。複数の漫画家の少女漫画の特集である。
 受付でシール一枚を交付される。企画室内で章太郎美人画の人気投票をしており、掲示されている集計グラフの当該欄にシールを貼り付けて投票する。受付の女性担当者に「君の額に貼り付けてやろうか」と言うと「ありがとうございます」だと。
 森羅万象を描いた章太郎は当然、少女萬画家でもあった。第六十五回訪問記参照。今回の作家は展示順で次のとおり。手塚治虫、石森章太郎、水野英子、里中満智子、竹宮惠子、大和和紀、桜沢エリカ、西原理恵子、東村アキコ。神様、王様から現役まで大物が並ぶ。
 ガールズ、少女とは称しつつ成人女性を描いた作品も並ぶ。手塚と石森が隣同士なのを見比べて、世間で両者を混同している人、009を手塚作品だと誤解している人が少なくない事について考える。やはり異彩を放つ西原。
 大きな章太郎美人画数点を見て、意中の作品に投票する。
 十六時少し前に辞去。
 迫町の登米市歴史博物館ではこの日から十二月十日(日)まで、伊達政宗生誕450年記念「政宗と登米地方」前期を開催中。今でも宮城県では絶大な権威を人気を誇る伊達政宗。当地にも数々の物件が残る。戊辰では仙台藩は賊軍だったが明治時代に藩政時代否定ではなく藩祖顕彰が行政によって行われているのが興味深い。同館のある佐沼地区もまた領主亘理氏の城下町である。
 十六時半頃に辞去して十八時過ぎに帰着。

 半世紀に及ぶマンガ女性史。絵柄だけでなく内容もまたさまざまで興味深かった。
 美人画人気投票はただ集計、順位付けしてそれで終わりなのだろうか。

一覧に戻る

目次に戻る