「石森章太郎ふるさと記念館」第百十回訪問記

平成二十八年五月三日(火)

 だいぶ温暖になっては来たのでマシンで出掛けるべきかとも思うが、何か嫌な予感がして敢えて早起きして公共交通機関を選ぶ。曇天の下、七時四分水沢発で三十一分一ノ関着。八時丁度一ノ関発で二十二分石越着。ここで九時二十分の市民バスを待つ。石越着の次の電車が九時二十一分着で、この日のバスは九時二十二、三分頃に石越駅間を出発するが、やはりバスの遅れを期待するような行程は組めない。二十分ほどで石森仲町で下車して伊勢岡神明社参拝。そして記念館に向かう。
 第52回特別企画展「NARUTO THE ANIMATION」四月二十三日(土)から七月三日(日)まで。当地では久方振りのNARUTO展。
 テレビと映画のアニメーションの特集。作品紹介のパネル、設定資料等。一部を除いて写真撮影可。相変わらず「NARUTO」作品自体は見ていない。
 やがて晴れる。連休中だけに客は多い。
 しかし本館の特別企画展よりも賑わっているのは生家の押し花サークルma’am展。一階全室を使っての展示に、更に座敷で作品作り体験も実施している。筆者は鑑賞のみ。
 「たばごや」で食事。白石温麺とおにぎりセットで千円。普段喰らう握り飯は駅で買う冷めた物なので、炊き立ての熱いのは久方振り。更に自分用に梅ちりめん、さけちりめん、野沢菜ちりめんのふりかけ三種を買うがこれの販売元が水沢市の(有)岩手物産。蔵の二階で五月末日まで、野家一行似顔絵展開催中。
 先日自動車が突っ込んだと言う蔵の正面。既に修理済みだが、ガードレールは確かにひしゃげている。度重なる運営主体の交代、地震、そして交通事故と、不安定な「蔵」建物。
 また本館に出入りする。筆者の姿を認めて挨拶をする職員もいれば、忙しくて気付かないのか素通りもいる。
 十二時三十五分のバスはそれほど遅れず来る。十三時十六分石越発、十四時八分水沢着。復路は待ち時間が少なくて最高である。それでも五十キロメートルの移動に一時間半かかるが。

 特別企画展については論評を差し控える。本館よりも生家の方が賑わっているのが印象深かった。

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