「石森章太郎ふるさと記念館」第百五回訪問記

平成二十七年八月二十二日(土)

 十一時半頃にマシンで出発。曇天である。
 一関市内で用事を済ませ、また新たな発見をしてから登米市に向かい、丁度十三時半に現地に着く。北側駐車場にマシンを置く。ふるさと記念館夏祭り、南側駐車場が会場。ヒーローショー【握手会】「未知ノ国守みちのくにのかみ ダッチャー」が始まるところ。
 本部でお楽しみ抽選会の券を貰う。
 山形常連氏に久方振りに会う。
 ダッチャー一行は一昨年の宮城ヒーローサミットでも見ている。その時は敵、味方陣営共に何人も出て来たが、今回は司会のお姉さんの他はダッチャー、悪者ヤンダー軍団の戦闘員ケヤンキー一人と怪人イタチ政宗のみ。観客達を無気力にしようとするヤンダー軍団にダッチャーが挑む。初めは数人しかしなかった観客もショーの途中で次第に増えて来て、後で出演する幼児児童達も着席して鑑賞する。ケヤンキーの掛け声は「お小水、お小水」。
 戦闘と戦闘の間に宮城の方言クイズがある。お姉さんの出題する「おしょしい」「しずない」「がおる」の意味を観客に回答させるが、地元であろうはずの幼児児童が意外と苦戦する。そのクイズの様子を見ながら、本部の友の会関係者達が「発音が違う」と異議を唱える。「しずない」ではなく「しぇずね」だと言う。ズーズー弁を標準語のカナ表記にすれば相違が生じる。
 十四時十五分から地元・石若会の神輿渡御。東京都浅草まで行って担ぎ方を習って来たと言う。会場から外に繰り出す。
 十四時半から石森小児童「日の出合唱団」の歌。ここで筆者は「たばごや」で休憩する。満席で、食品を購入してから店外の適当な場所で喰う。
 十五時十分から仮面ライダーよさこいバージョンフェスティバル。仮面ライダー関連歌曲に合わせて踊る恒例出し物。四団体出演、そのうち二団体は「レッツゴー!!ライダーキック」。幼児達の二団体はそれぞれ「Justiφ’s」と「SURPRISE−DRIVE」。放送中の「ドライブ」はともかく、「555」は十年も前の番組。
 この手の催し物の進行は遅れるものだがこの日は早く進行していて、「ダッチャー」の二回目は予定の十六時より早く始まる。客は少ない。ショー終了の後、余剰時間を利用して夏祭りの総合司会がダッチャーとお姉さんのいる舞台に登り、方言クイズに異議申し立て。そして友の会の小野寺会長が客席から石森方言クイズをダッチャーに出題する。「あぐと」「ひでこび」等、体の一部分を指す言葉を身振りで回答させる。最後に、本館で販売している「石森の方言集」をダッチャーに贈呈する。
 この日は生家には行かず、本館敷地内だけを徘徊する。屋台や「たばごや」でいろいろ買い喰いして、また自分用に瓦煎餅を買う。ショーの観客はまばらだが、会場には多くの来場者がある。
 十七時からのよさこい表彰式の時点で、全員が帰ってしまって会場に一人も残っていない団体があり、やむを得ず友の会の関係者が代理受領。
 十七時十五分からの盆踊り・レクダンスの間はまた本館や「たばごや」。
 このレクダンスの間に進行に遅れが生じたらしい。
 十八時頃、神輿が帰って来る。
 主催者・市長・来賓挨拶。下院議員小野寺五典からも祝電が来る。
 「4団体 夢の競演」は石若神輿、森風輝龍太鼓しんぷうきりゅうだいこ、yosakoi舞姿道ぶしどうみろく、BAND SOUND。太鼓の力強い響き。布施市長に挨拶する。
 十九時からの抽選会で久方振りに当てる。何かずしりと重い物。自分が当たればもう会場に用は無いので二十時のお開き前に辞去して、二十一時頃に帰着。

 去年は隣の栗原市の光源クリハライザーガンマが来た。「原作者の生誕地」なのだから本当は毎年の仮面ライダーに来て欲しいが、地元ヒーローショーもそれはそれで趣があるとも思う。
 郷土芸能、和太鼓の力強い音色は大和民族の魂の響き。

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