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郷土伝承芸能
佐倉河地内にある11団体の郷土芸能を紹介します。
奥野流富士麓行山鹿踊(おくのりゅうふじふもとぎょうざんししおどり)
- 伝承地
- 栃の木地区
- 代表者
- 庭元 中目 満
- 会員数
- 13名
沿革
1649年(慶安2年)に飛鳥川常利(静岡市、駿州府中)という人が富士山の麓で狩をしていた時に沢山の鹿が集まって遊び戯れている場に出会い、この姿を世間をよくするため舞踏化したものが、一番弟子から宮城県本吉郡入谷村〜金ヶ崎町北方(千貫石)〜佐倉河栃の木(1889年(明治22年))に伝わったとされている。
1711年(宝永8年)に伊達吉村公(仙台藩5代藩主)に上覧しご褒美として御紋「竹に雀」等を許され、獅山様(吉村公)の「御免踊」として流派を重んじ伝えられている。
活動状況
- 昭和28年
- 仙台市公演 伊達家より感謝状と杯を拝領
- 昭和36年
- 奈良春日大社、首相官邸で公演
- 平成6年
- 水沢市政40周年式典で公演その他各祭典、式典に参加
- 平成18年
- 奥州市指定無形民俗文化財
練習、週一回満倉スポーツセンター、栃ノ木会館
栃の木子ども大黒舞(とちのきこどもだいこくまい)
- 伝承地
- 栃の木地区
- 代表者
- 渡辺 徳美
- 会員数
- 23名
沿革
子供たちの健全育成と郷土理解、地域のお年寄りとの世代間の交流を図ることなどを目的に、伝統芸能を子供たちに継承したいという地域の古老の強い思いを受けて昭和64年(平成元年)に発足し、小学生が中心となって受け継がれている。
平成5年国民文化祭出場
活動状況
鎮守府八幡宮・道祖神社例大祭・佐倉河まつり・佐倉河地区敬老会、老人ホームなど
週1回練習を満倉スポーツセンターで、練習は年10回ぐらいします。
上幅庭田植踊(うわはばにわたうえおどり)
- 伝承地
- 一本木地区
- 代表者
- 庭元 松本 寛章
- 会員数
- 30名
沿革
踊りの起源ははっきりしていないが、高山の掃部長者に踊りを披露したところ、「目出度、目出度よ」と入り込んでいったので、それを掃部長者は大いに喜び一番の折り紙を頂いたと言い伝えにある。入り込みの歌は確かに他と違っている。
神社の祭礼や各種イベントに招かれている。
活動状況
- 昭和35年
- 水沢市(奥州市)指定無形民俗文化財
- 平成24年
- 全国青年大会郷土芸能部門優秀賞
- 同年
- 明治神宮奉納
毎月2回練習
鎮守府八幡宮奉納 他
高山稲荷太鼓(たかやまいなりだいこ)
- 伝承地
- 一本木地区
- 代表者
- 掃部 誠
- 会員数
- 9名
沿革
高山稲荷太鼓は佐倉河西高山地区にある胆沢宗宮 高山稲荷神社の氏子 高山祟敬講の青年部が神社のお祭りを盛り上げようと平成6年6月に設立した団体です。
活動状況
地元地域を基盤に活動していまして、神社の祭典、お祝いの席での演奏などです。今では太鼓に興味を持っている人にも入会してもらい9名で活動していますが、まだまだ新会員を募集しています。太鼓をとおして心も体も健康になりませんか。
八幡権現舞保存会(やわたごんげんまい)
- 伝承地
- 八幡地区
- 代表者
- 高橋 福治
- 会員数
- 15名
沿革
鎮守府八幡宮に伝わる権現舞は、古く、今から約900年前に八幡宮の旧正月8日に行われる「そみん祭」の神事の一環として、獅子頭を奉じて悪魔退散、国家安穏などを祈ったのが始まりと言われており、目に見えない神を権現の姿を通して拝む神事舞です。
始めの権現舞がどのような舞であったか今は全く解りませんが、権現舞の獅子頭は630年前の八幡宮火災にも焼けることなく残り、火防の獅子頭として信仰をうけました。江戸時代中期になって村中の家々を廻った八幡宮春祈祷に権現舞を舞い火防の祈願をしたと伝えられています。
権現舞の歴史は古く、舞手がなく数度の中断もありました。昭和50年代から30年ほど中断しておりましたが、平成14年胆沢城造営1200年記念事業で八幡権現舞保存会が結成され、大償内齊部流(おおつぐないうちいんべりゅう)神楽の江刺鴨沢神楽より権現舞と下舞を再度伝授されて、鎮守府八幡宮の神事舞として保存されています。
八幡宮の9月例祭や旧正月8日の加勢そみん祭に権現舞と小学児童による下舞を演じて、家内安全、家業繁栄、身体堅固、火防など祈願しています。
活動状況
- 1月15日
- 鎮守府八幡宮のどんと祭時に権現舞と下舞の「舞い初め会」
- 旧正月8日
- 八幡宮「加勢そみん祭」に権現舞と下舞を演じる
- 8月〜9月
- 権現舞と下舞の練習
- 9月15日
- 鎮守府八幡宮例祭に権現舞と下舞を奉納
- 12月下旬
- 権現舞と下舞の「舞い納め会」
佐野太鼓保存協力会(さのだいこ)
- 伝承地
- 佐野地区
- 代表者
- 会長 高橋 睦夫
- 会員数
- 14名
沿革
胆沢川下流、佐倉河に位置する佐野地区(戸数 約100戸)に伝統芸能がなかった(冨田神楽があったが、当時は活動中止状態だった)ことから、当時の青年団体である「ゆめの会」のメンバーが中心となり、昭和53年にコミュニティ活動と子供たちの健全育成をねらいに「佐野太鼓保存協力会」が創設されました。
活動状況
昭和54年8月の佐野地区盆踊り大会で、はじめて演奏、55年の「佐野まつり」で披露して以来、今日まで地区の小学1年生から6年生までの児童全員と有志によって、八幡神社奉納、佐倉河まつりでの演奏、地区まつりやいろいろなイベントに出演するなど、活動を続けております。
また奥州市(旧水沢市)の姉妹都市、北海道長沼町「長沼百年太鼓保存会」とは、佐野太鼓保存協力会結成10周年記念事業として、平成3年の訪問を機に、交流が始まり、現在も相互に訪問交流を行っている。
平成25年10月に長沼町で開催された姉妹都市締結40周年記念式典のオープニングで長沼百年太鼓保存会との共通曲「道景百景」を合同演奏した。
定期練習は、毎週木曜日午後8時から佐野会館で行っている。
佐野神楽(さのかぐら)
- 伝承地
- 佐野地区
- 代表者
- 菊地 松治
- 会員数
- 7名
沿革
以前、佐野地区には北下幅神楽の流れをくむ冨田神楽があったが、後継者不足に伴い約60年前から活動していなかった。
地区の伝統芸能の復活が望まれ、平成24年に地区の有志が集まり、当時の踊手等を講師に「佐野神楽」として現在伝承すべく練習に励んでいる。
活動状況
地区のイベント、9月に八幡神社に奉納
練習は、毎週火曜日午後7時から行っている。
十文字七福神舞保存会(しょうふくしちふくじんまい)
- 伝承地
- 十文字地区
- 代表者
- 菅原 智吉
- 会員数
- 14名
沿革
発祥は、昭和30年代に北下幅地区で踊られていた七福神舞の指導を受け、地区内の有志により地区神社の例祭にて披露したものを、平成9年に当地区のすみれ会(舞踊愛好団体)が復活させ踊っていました。
その後、平成17年より十文字地区の郷土芸能・「十文字七福神舞保存会」として会を発足し活動を始めました。
現在は、会員は14名で、年に数回の佐倉河地区内の例大祭や収穫祭などで踊りを披露しながら活動をしています。
十文字七福神舞は、「恵比寿」、「大黒天」、「毘沙門天」、「弁才天」、「福禄寿」、「寿老人」、「布袋」の七神と大黒で構成した踊りです。関係する皆様の「健康長寿」「五穀豊穣」「商売繁盛」「請願成就」を願いながら踊っています。
- ・初代庭元 及川正和(平成17年8月~19年3月)
- ・二代目庭元 菅原智吉(平成19年4月~現在に至る)
活動状況
- 練習場所
- 十文字会館(水沢区佐倉河字中田)不定期
主な活動場所
- ・鎮守府八幡宮例祭神賑奉納―9月
- ・十文字五十瀬神社例祭奉納―9月
- ・十文字収穫祭―10月
- ・ほか各種イベント
宮田伝承芸能愛好者の会「宮田恵比寿舞・大黒舞」(みやたえびすだいこくまい)
- 伝承地
- 宮田地区
- 代表者
- 千葉 政三
- 会員数
- 16名
沿革
室町時代中期から恵比寿・大黒を一対の「福の神」として祀るようになりました。
これがこの地方に伝わり、一月の小正月行事に「カセドリ」と言って、お年寄りの方々が踊り続けてきました。
それをとだえることのないように、お年寄りや伝承芸能愛好者の協力を得て、平成18年の小正月から子どもたちに伝承しております。
大黒様は五穀豊穣の神として、「豊作」をもたらすように、恵比寿様は、大漁の神として「商売繁盛」をもたらすように「福」を招く芽出度い踊りです。
活動状況
私達は、異年齢(異学年)及び世代間の交流をとおして、潤いにみちたコミュニティづくりを推進することを目的とし、次の様な活動をしています。
- 1 「コープアテルイイベント」及び「仙人宮奉納祭」で披露・奉納する。
- 2 鎮守府八幡宮大祭(秋まつり)に奉納する。
- 3 はいらん家祭りで披露する。
- 4 佐倉河まつりで地区民に披露する。
- 5 宮田収穫祭・ソバ打ち体験で披露する。
- 6 かぜの子学級「小正月行事」等で披露する。
宮田芸能保存会「宮田権現舞」(みやたごんげんまい)
- 伝承地
- 宮田地区
- 代表者
- 宮田権現舞復活事業 発起人 千葉 政三
- 会員数
- 12名
沿革
昭和25年に宮田地区にある熊野杜(熊野神社)を元に熊野権現を発足し「宮田権現舞」と称しました。権現様は五穀豊穣や無病息災など、人々のさまざまな願いを受け入れ、安泰を祈願してきました。
しかし、昭和30年代後半から舞手が少なく、途絶えているので、郷土の遺産として復活し、世代間の交流をとおして、獅子頭と一体となり、災難や疫病を退散させ、厄を払い、子どもたちの無事な成長(安泰)を祈る舞です。
活動状況
私達は、平成24年度から郷土芸能「宮田権現舞復活」を目指し、稽古を重ねてまいりました。
今後、一層稽古に励み、次の様な地域に根差した活動に挑戦してまいります。
- 1 熊野神社(例祭)に奉納する。
- 2 「小正月行事」等で披露する。
- 3 鎮守府八幡宮大祭(秋まつり)に奉納する。
- 4 地域イベント等で地区民等に披露する。
仙人子供剣舞(せんにんこどもけんばい)
- 伝承地
- 仙人地区
- 代表者
- 佐々木 昭
- 会員数
- 11名
沿革
一生懸命練習に励んだ成果を身体いっぱいに表現して跳ねる子供達、そして自分の子、孫がしっかり跳ねているか視線を送る家族、そんな光景は毎年8月15日の終戦記念日に仙人宮境内で行われる仙人地区戦没者慰霊祭で奉納する子供剣舞で見ることができます。仙人子供剣舞は昭和60年に「子供達に夢と想い出を」と親の願いから子供会が中心となり、胆沢町の伝統芸能、野山田剣舞を譲り受けたものです。仙人地区では、この剣舞を絶やさず地域の芸能として伝承しながら地域の子供達は地域で育もうと平成元年に保存会を結成した。水沢市民芸術祭や佐倉河まつり等、地域のイベントに参加し、世代間の交流を深めています。活動をとおし子供達には礼儀、感謝、連帯感、協調性を培ってもらいたいです。
活動状況
- 1 仙人地区戦没者慰霊祭(毎年8月15日正午)
- 2 仙人宮の祭典
- 3 八幡宮祭典
- 4 佐倉河まつり
- 5 地区青年会の盆踊り外
練習は6月から10月まで舘会館 週1回程度