胆江日日新聞 2003/10/9(木) 胆江サークルの輪H 

みちのく祭り太鼓

 

 

 

 

 水沢市のみちのく祭り太鼓(小原玲子代表代行、会員40人)は東北で唯一、沖縄の伝統芸能エイサーを愛好する。モットーは「楽しみながらエイサーを」。メンバーたちは、底抜けに明るい琉球音楽に乗り、3つの太鼓を打ち鳴らしながらパフォーマンスを繰り広げている。

 みちのくにエイサーを広めようと、2001(平成13)年2月に設立。週1回の練習のほか、各地のイベントに参加して腕を磨いてきた。沖縄の「琉球國祭り太鼓」と友好関係を結び、本場の踊りを体得しながらレベルアップを図っている。

 エイサーは約400年の歴史を持つ、沖縄の盆踊り。パーランクー、締太鼓、大太鼓を巧みに操り、南国情緒漂う舞いを見せる。みちのく祭り太鼓は伝統を重んじつつ、独自性も取り入れた創作エイサーを愛好する。

 設立当初は既存のエイサーのみだったが、最近はオリジナルの踊りも披露する。今年6月には沖縄へ出向き、「第1回全国エイサーフェスティバル」に出場。これまでの練習成果を本番にぶつけ、自信と度胸をつけた。

 依頼があれば、踊りの指導も引き受けている。これまでに地域の保育園や小学校を訪れ、子供たちに踊る楽しさを伝えてきた。地道な普及活動により、胆江地方のエイサー人口を着実に伸ばしている。

 県内外のイベントにも積極的に参加。18、19日は滝沢村の岩手産業文化センター(アピオ)の石垣物産展、11月24日は水沢市民祭に出演する予定。

 メンバーは「何より堅苦しくないのがいい。踊りと太鼓が1度に楽しめるのもいい。国籍や性別など問わないので、興味のある人は気軽に遊びに来て」と呼びかけている。

 

【みちのく祭り太鼓】

練習日:毎週金曜、午後7-9時 水沢公民館(水沢市聖天85-2)

連絡先 事務局:岩渕俊一(E−Mail