「石森萬画館」第七十六回訪問記

平成二十五年三月二十三日(土)

 改装の為に二月十二日から再休館していた萬画館が再々開。また、石巻線マンガッタンライナー運行開始。その見聞記である。
 いつもより早く七時六分に水沢乗車。一ノ関での二十九分待ちを経て八時四十八分に小牛田に着くと、ホームから離れた線路に二両編成、レッド&ブルーのマンガッタンライナーが停車している。筆者以外にも多くの人がホームからカメラを向ける。やがて列車は更にホームから更に遠くに離れて行く。
 暫し待合室内で過ごし、発車時刻が近くなってから外に出ると、ホームに入って来るのは何と先程のマンガッタンライナー。後述する午後の石巻駅での出発式の前に既に運行開始である。いつもは静かな車内もこの日は多くの乗客で満席だが、座れない人が出るほどではない。筆者も乗り込む。車内にもいろいろ漫画があしらわれており、これが笑える。
 定刻どおり九時二十七分、女川の手前の浦宿に向けて出発。石巻線は浦宿まで復旧している。沿線の人々が列車に向かって手を振る。
 十時七分、強風快晴の石巻に着く。ホームではむすび丸、駅員、観光協会等、多くの人々が乗客を出迎える。改札を出てすぐSEI氏と合流する。
 中瀬に入る前に石巻ニューゼに立ち寄る。場所はホシノボックスピアの一階。石巻日日新聞の展示施設。例の六枚の壁新聞の実物や、石巻市の歴史を示す新聞記事、写真を展示している。館内に詰めていたのはドラマでは柄本明が演じた人。
 十時半過ぎに中瀬に入る。既に多くの人々が詰めかけ、長い行列が出来ている。「関係者」ふるさと記念館の熊谷館長や、福島県の先輩と会う。
 十一時から式典。副市長、藤岡弘、、志賀公江等、関係者や来賓の挨拶。ロシア企業と取引をしていると言う日本の会社の人が「ロシア人は日本に対して友好的」と言うので、「島返せ」と野次る。くす玉割り、テープカット。式典は二十分ほどで終了。
 行列の後尾に付くが入場まで三十分待ち。
 館内も大混雑で、企画展示室を見るのがやっと。第49回特別企画展「シージェッター海斗展」この日から六月三十日(日)まで。萬画館のヒーローの企画展である。
 今までの軌跡が展示されているが、九年前のデビュー戦、アカシオン大佐が全く無かった事にされている。言及も写真も無い。
 本当はこの日から映像ホールで上映の映画「シージェッター海斗特別編」も見たいが、この日と翌日は整理券配布で、この日は既に配布終了。初日鑑賞は諦める。
 十二時十分頃、隣の公園に向かう。既に司会のショッカーO野が舞台に立って始めている。水木一郎ライブ。
 当日の曲目は下記のとおり。正確な曲名を知らないのもあるので番組名を書く。

 最早「Z」は「マジンガーZ」の枠を超えて水木一郎個人の主題歌である。「ズバット」「海斗」以外は宙明か俊輔。筆者が「17」を生で聞いたのは初めてだと思う。昨秋のアニぱら音楽館でも歌っていた「はるかなる愛にかけて」について、今回も水木は「震災救助関係者全てがヒーロー」と述べる。歌詞の中に「仮面ライダー」が入っているが、水木は全てのヒーローへの応援歌としている。シリーズ中の人気は低い「スカイ」だが、ここに来て歌手自らが歌曲を称揚している。海斗も舞台上に登場する。
 とにかく強風。飛ばされないように注意しながら、屋台で買った焼きそばやたこ焼きを喰う。
 引き続き藤岡弘、登壇で十二時四十五分からトークショーだが、駅での式典の見物の為に中瀬を離れる。
 十三時頃、駅に赴く。ホームではマンガッタンライナーの撮影会。海斗やいしぴょんも来ている。午前中同様、ごった返している。
 十三時五十分頃から式典。水木や、海斗特別編主演・佐藤祐基も出席する。ここでもテープカットとくす玉割り。
 筆者は帰途に就くべくマンガッタンライナーに乗り込む。本当は十四時十分発小牛田行のはずが、強風の為に出発が十分ほど遅れる。水木の発声「右よし! 左よし! もう一度右よし! 出発進行だゼーット!」で出発。
 遅れて出発した上に小牛田発一ノ関行も発車が三十分以上遅れて、水沢着は十八時近く。結果として一時間以上の遅れである。

 論賛は翌日分にまとめて記す。

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