「石森章太郎ふるさと記念館」第八十八回訪問記

平成二十五年六月二十二日(土)

 マシンで十五時頃の出発。少し寄り道してからいつもの経路を南下する。国道四号線路傍の気温表示は摂氏二十五度。
 県道百九十号線の県境辺りで雨が強くなって、到着まであと少しだが雨具着用。南側駐車場にマシンを置く。十六時半の少し前。
 蔵の建物の工事は完了しているが営業再開日時は未定。外から建物の中を覗けばきれいに片付いてはいる。使用再開は調整中だと言う。
 本館に入る。
 販売中の品物を見て今頃思いつく、「トートバック メーテル、略してトメ」。
 今回の企画を見るのも三回目。またも展示品が増えている、松本の揮毫や、奥のガラスケースの銀河鉄道車両等。会期当初はスカスカだったガラスケースも今や中にぎっしりと並べられている。
 新作映画「キャプテンハーロック」についての展示等は見当たらない。
 常設も入れ替えあり。詳細は敢えて記さず。
 十七時で閉館。本館を出て、マシンで石森ふれあいセンターに移動する。
 友の会総会は十八時半から。一時間程、読書や館の関係者との会話で過ごす。
 開会。二十数名出席。冒頭、故・小野寺弘幸氏に黙祷を捧げる。また、役員からの挨拶では石巻市への対抗意識(敵意ではない)、こちらが本家と言う誇りが表明される。議事は出席者から二、三の質問が出るも特に紛糾せず、十九時十五分頃には一切終了。
 いつもなら同センター内の和室で懇親会だが、今回は料理提供の「割烹くまがい」の店での開催。同店のマイクロバスに乗って十分ほどで着く。筆者が同店を訪れるのは初めて。
 座敷での飲食と会話が二十一時半頃まで。
 散会後、熊谷館長の自動車でふれあいセンターまで送ってもらい、そこからマシンで帰途に就く。帰りは多少涼しいが雨には降られず、二十三時前に帰着。

 会期終盤になっても尚、展示品が増え続けた松本展。このような例は珍しい。待望の松本展実現は嬉しかったが、松本本人が来ないまま会期を終えそうなのは実に残念。まあいろいろ事情もあろう。
 総会で言及されたように、大地震以来萬画館は全国的に知られるようになった。しかし誰が何を言おうと「章太郎の生誕地」は現在の登米市である。今後も登米市とふるさと記念館は常に「こちらが本家」と言う気概を持って取り組んで欲しい。
 いよいよ夏休み時期近し。一日も早い「蔵」再開を望む。

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